新幹線公園に保存されている「EF15形」を見てきました

新幹線公園に保存されている「EF15形」を見てきました

先日ご紹介した、たった1両のみ残されているEH10形電気機関車。

EH10形を調べていると、その先輩としてEF15形機関車という車両が居るのを知りました。

そしてなんとEF15形は大阪の摂津市にある「新幹線公園」という場所に保存されているらしい…という情報をキャッチしたので見てきました。

 

アクセス最悪…

新幹線公園は、川の堤防と貨物ターミナルに挟まれた場所にある公園です。

しかしここ、めちゃくちゃアクセスが悪い。

両隣を川と貨物ターミナルに挟まれていることから容易に近づけず、また現地も電車がなく、バスか車という到達難易度が高い場所にあります。

更にそこから徒歩15分という、35度を超える猛暑の日に行くにはキレそうになる悪条件が重なっています。

「南へ700m」じゃないんだよ。新幹線のホーム2つ分歩かせる摂津市のSっぷりが見て取れます

歩道橋を通行中にモノレール1000系が走っていきました。あっちは涼しいんだろうなぁ…

歩道橋をわたり切ると…見えました見えました。入口はあそこですね…

って、スロープしか無いんか~い!!

このぐるっと迂回しないといけないだるさ、なんとかならなかったんでしょうか…

この入口からまだ400mあるそうです…既に汗だらだら…

あ、あった~!!!!

摂津市役所から徒歩20分。ようやく、ようやくたどり着きました…

 

苦労の先に見えたEF15

汗が止まらない中、まずは今回の来訪目的であるEF15形120号機を拝見。

大きな菱形パンタグラフに古典的な顔立ちの組み合わせは、旧式機関車であることを感じさせてくれます。

切断などがされず1両まるまるの状態でEF15形が保存されているのは、大阪の新幹線公園と山梨(韮崎中央公園)・群馬(碓氷峠鉄道文化むら)の3箇所だけなのだそうです。だいぶ貴重ですね…

お顔を側面から拝見。

EF15形は1947年の戦後輸送力増強用に落成し、10年近くかけて製造、この時代の標準型機関車として大量に製造されました。

運転窓にひさしがあったり、シンプルな1灯ヘッドライトが愛嬌ある顔立ちになって現れています。

側面全景。車体はまるまる屋根に覆われていることもあり、保存状態は良好です。

EF15120号機の経歴

1.製造年月日 昭和29年9月7日
2.製造メーカー 新三菱重工業
3.配置区
(1)昭和29年9月9日 新鶴見機関区
(2)昭和33年3月8日 宇都宮機関区
(3)昭和43年9月14日 新鶴見機関区
(4)昭和45年3月13日 竜華機関区

4.走行キョリ 2,336,446km
5.廃車年月日 昭和58年1月29日

 

最初は東海道本線・山陽本線などの主要路線へ投入されましたが、EF65形の導入などで徐々に撤退を開始。

最後まで走行していたのは阪和線・紀勢本線の貨物運用で、その絡みで八尾にあった竜華機関区に所属していました。

暑い中来たこともあって、もういろんなアングルから撮りまくります。

後ろ側には、後述する0系新幹線も保存。

現役時代には決して会うことのなかった2両が、現在は摂津の地で仲良く並んでいます。

 

0系新幹線も

「新幹線公園」という名前だけあり、ちゃんと新幹線も保存されています。

保存されているのは初代新幹線の0系で、K16編成の先頭車が鎮座しています。

ちなみにこの0系車両は、毎週日曜日に車両内に入れるのだそうです。

EF15形と同じく、こちらもすっぽりと屋根に覆われています。

Wikipediaに上げられている写真を見る限り、2016年頃に一度塗装の塗り直しも行われたそうです。

鼻部分はFRPということもあって黄変劣化しやすいのですが、訪れた際にそのようなことはなく、綺麗なホワイトとなっていました。

サイドビュー。0系のまるっこくて優しい顔立ちがよくわかりますね

後部側から。

私 は 機 械 遺 産 に な り ま し た

と嬉しそうに書かれた看板も立っていました。よかったねぇ0系君…

 

結論

もう二度と(夏には)来ないです。

 

関連リンク

【淡路で保存】「最後のマンモス」EH10形を見てきました

非常に貴重な「オヤ31」の車内を見てきました

 

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