この日は、大阪市港区にある大阪シティバスの元港営業所(現:港トレーニングセンター)を訪れていました。
お目当てのものが撮影出来たので周辺をぶらぶら…しようと思ったら、何やらこんなものが目に入ってきました。
な、浪速駅…?
JR貨物のロゴや「フレート(貨物)サービス」の文字があったので、旅客駅ではなく貨物駅であることは容易に想像がついたのですが、こんな駅ってあったっけ…?と思いながら調べてみることにしました。
建物外観
道路から見た「浪速駅」の文字。矢印の方角には通れそうな場所はなく、更に…
これを掲示しているのは佐川急便の営業所で…
横を見るとJR貨物のロゴがあるという謎スポット。いったいどういうことなんでしょう…
浪速駅の歴史
調べてみると、確かにここには元々JR貨物の「浪速駅」という駅があったそうです。
浪速駅は、1928年に貨物列車の操車を行う場所として開業。その後は次第に荷物の発送が増えていき、長らく貨物駅として機能していました。
ここには大阪臨港線と呼ばれる貨物線があり、大阪環状線 大正~弁天町間にある境川信号場から分岐してこの浪速駅、更に先の大阪港(みなと)駅までを結んでいました。
しかし次第に貨物輸送はトラックがメインとなるようになり、2004年をもって営業休止。2006年に廃止となりました。
2020年頃までは比較的遺構も多く残されていたようです。
元浪速駅の建物だった場所は、先述の通り現在佐川急便の関西航空営業所として機能しているようですが、なぜJR貨物のロゴがついたままなのかは謎です。