「桃太郎」など、JR貨物が所有する機関車の側面に描かれている「JRF」の意味をご存知でしょうか。
Twitterでこんなツイートを見つけたので、参考程度に記載しておきます。
Freight
これは「JR貨物」を指します。JRはそのままの意味ですが、Fは「Freight(フレイト)」という意味です。
このロゴは、1993年4月に制定された比較的歴史のあるものですが、今一つ知名度が低いのが難点です。
鉄道ファンの方ですら怪しいところがあるので、一般の方からすると尚の事知名度は薄いでしょう…。
なお、公式サイトのドメインは「www.jrfreight.co.jp」ですし、子会社の名前も「ジェイアールエフ商事」になっているなど、同社内においては何かと使われる名称のようです。
但し、JR貨物の英字表記は「Japan Freight Railway Company」であり、そのまま略称にすると「JFR」になります。
通常のJRロゴとはデザインが異なっており統一性が無いので、わからないと思われる方がいるのも無理はありません。
消えゆく「JRF」
JR貨物側もJRFマークの知名度が低い問題を認知しているようで、2016年度からブランディングプロジェクトを発足させた際に「JRFマーク」をなくして「JRマーク」へと統一することになりました。
コンテナでは既にブランディング変更が始められており、写真のように過渡期となる現在はJRFマークとJRマークが混在しています。
但し、コンテナは莫大な量があり、現在でもライトグリーン色の「国鉄コンテナ」塗装もあるので、全てを塗り替えるには途方もない時間がかかりそうです…。
機関車では、2017年にEF210型の105号機で、2018年にはEH500型の7号機でそれぞれJRFマークがなくなっているのが確認されていることから、今後JRFマークは徐々に姿を消していくものとみられます。
今まで何気なく見ていた「JRFマーク」も、ゆっくりと記録していったほうが良さそうですね。
関連リンク
参考文献
カーブニュース「【ズームアップ】貨物鉄道という“唯一無二”を武器に=JR貨物」、2020年5月12日