南海高野線の大阪市内区間である帝塚山~浅香山間は、主要路線であるにも関わらず地平線路となっていることで、日常的に道路渋滞を作り出しています。
堺市区間においては既に高架化工事へ着手しているものの、大阪市内区間においてはこれまで一向に動きがありませんでした。
大阪市は2022年6月27日、立体交差(高架)工事を行うべきかどうかの調査検討業務について入札応募することを発表しました。
スタートを切れるか
当該区間を通過する南海高野線は、特急から各駅停車まで幅広い種別と多数の電車が通過しており、市民の声でも定期的にその問題が取り上げられるほどです。
同区間は長居公園通やあべの筋など、主要道路と交差するにも関わらず地平線路となっています。
南海高野線の立体交差事業を至急進めてほしい。
踏切待ちがとても長いです。そこに、少しでも電車遅延や人身事故等の影響があると、長い日には踏切待ちが30分以上となることもあります。地域の住民は本当に困っています。
帝塚山から我孫子前の踏切にかけてとにかく渋滞がひどい状況です。出典:大阪市 市民の声「南海高野線の立体交差事業について」、2022年6月30日
南海高野線の開かずの踏切(特に我孫子前1号および沢ノ町4号の踏切)について、改善を強く要望します。
我孫子前1号および沢ノ町4号の踏切は幹線道路に面し、通勤・帰宅ラッシュ時は住之江区北島交差点まで渋滞が続きグリッドロック現象が発生し、交通がマヒしている状態です。
数年前にも南海高野線の開かずの踏切について要望をされている方がいましたが、その時の大阪市側の返答としては「遮断機が閉まっている時間を少なくする賢い踏切を導入する」という内容でした。ですが、それからは何一つとして南海高野線の踏切について改善していません(今はその要望は削除されており、閲覧することが出来ません)。出典:大阪市 市民の声「南海高野線の「開かずの踏切」の改善について」、2022年2月1日
大阪市側もこの問題については認めていますが、立体交差化には多額の費用がかかることや他の踏切における立体交差化工事を進めているということで、後回しにされている状態です。
果たして調査検討を行い、晴れて高架化工事のスタートを切れるのでしょうか。開札予定日は7月20日の10時半となっています。
また今回の公示では南海高野線の他、JR東西線・片町線についても立体交差化調査検討の対象となっています。
【高架工事の対象駅】
帝塚山・住吉東・沢ノ町・我孫子前
関連リンク
参考文献
大阪市契約管財局「令和4年度 連続立体交差事業に関する調査検討業務委託」令和4年6月27日