現在、2028年度完成を目指して名鉄知立駅周辺の高架工事がスタートしており、知立大要塞こと知立駅は大きく動いています。
そんな知立駅から支線に乗って1駅行ったところに、「三河知立駅」という小さな駅があるのをご存知でしょうか。
実は、この駅知立駅の巻き添えで高架化の対象となっている他、2024年3月に現在の位置から移設されてリニューアル開業することになっています。
中学校近くへ移設
三河知立駅は、1915年に三河鉄道の初代知立駅として開業しました。
その後、1923年に愛知電気鉄道が新知立駅(現在は廃止)を開業。両駅は乗換駅となり、知立町→知立市の発展に大きく寄与することになりました。
愛知電気鉄道は幾多の合併を経て大きな鉄道会社「名古屋鉄道」へと変貌。名古屋鉄道は三河鉄道を吸収合併します。
その際、三河鉄道知立駅は「三河知立駅」として名称を変更して現在まで残されました。
現在でこそ1面2線だけの小さな駅ですが、かつてターミナル駅であった名残から敷地は広く、現在でも留置線が備わっています。
この敷地をそのまま高架にすると費用がかさむことや、知立駅から近く駅勢圏が被ることもあって、竜北中学校の近く(山町茶碓山)へ平面で移設されることになりました。
所在地:知立市山町茶碓山
駅施設:相対式ホーム2面2線(当駅より知立駅までは複線)・留置線1線
形態:平面駅(元国道1号から知立駅方面が高架)
その他:駅前広場・公共駐輪場・駅アクセス道路の整備
現在の様子
かつては大きな駅舎が建っていたそうですが、1994年には現在のこの駅舎へと切り替わっていたそうです。
ホームは2・3番線が稼働。1番線は使われていない線路で、かつて名古屋本線への連絡線として機能していたのだそうです。