2021年10月18日、JR四国は2代目となる観光列車「伊予灘ものがたり」の新デザインを発表しました。
これまではキハ40系の改造車両を用いていましたが、2代目にはキハ185系3両編成を充当します。
現在のキハ40系初代「伊予灘ものがたり」は今年12月27日のラストランをもって運行終了予定で、2代目のお披露目は2022年春の予定です。
車体デザイン
1号車側(八幡浜向き)は赤色のデザイン。「茜の章」の名前がつけられており、1+2シート構成の通常座席です。
真ん中の2号車は「黄金の章」。こちらは山側に1列のクロスシートが、海側に展望シートが備え付けられています。
そして、今回から新たに付け足される3号車が「陽華の章」。後述しますが、定員8名の個室グリーン車となっています。
3両編成それぞれに、伊予灘の夕景をモチーフとしたシンボルマーク、同じく夕景をモチーフとした茜色と黄金色のカラー、側面に大きく描く和デザインの「ヱ雲(えぐも)」など、初代「伊予灘ものがたり」キハ40系車両のものを引き続き踏襲。
今回からは夕陽の光に映えるよう、JR四国の車両として初めて全面メタリック塗装が行われることになりました。
また、キハ185系は内側がヘッドライト・外側がテールライトというデザインでしたが、先代にあわせたのかレトロ調の丸形独立式ランプへと変更。両者の位置を反対にするようです。
贅沢な3号車「陽華の章」
今回注目のポイントは、3号車がまるまるグリーン車の個室部屋となっている点です。
非常に贅沢な今回の車両は「陽華の章」という名がつけられている、定員8名のラグジュアリールーム。
海側に設けられた鏡面テーブルと大きな窓は、伊予灘の美しい景色をより感動的なものに仕立て上げる粋なデザインですね。・
料金
1号車「茜の章」・2号車「黄金の章」
区間 | 運賃[A] | 特急料金[B] | グリーン料金[C] | 合計[A+B+C] |
---|---|---|---|---|
松山~伊予大洲間 | 970円 | 1,200円 | 1,500円 | 3,670円 |
松山~八幡浜間 | 1,300円 | 1,200円 | 1,500円 | 4,000円 |
2代目「伊予灘ものがたり」はキハ185系特急車両を用いることから、特急料金が適用されます。
キハ40系の初代「伊予灘ものがたり」では、伊予大洲までが1,970円、八幡浜までが2,300円だったので、2倍近くの価格上昇となります。
1号車・2号車は上記の価格で乗車出来ますが、3号車はここにグリーン個室料金が追加されます。
3号車「陽華の章」
区間 | 運賃[A] | 特急料金[B] | グリーン料金[C] | グリーン個室料金[D] | 合計[A+B+C+D] |
---|---|---|---|---|---|
松山~伊予大洲間 | 970円 | 1,200円 | 1,500円 | 28,000円 | 31,670円 |
松山~八幡浜間 | 1,300円 | 1,200円 | 1,500円 | 28,000円 | 32,000円 |
3号車は2名~8名利用時にのみ乗車可能です。
運行ダイヤ
大洲編 松山8:26→伊予大洲10:28
双海編 伊予大洲10:57→松山13:01
八幡浜編 松山13:28→伊予大洲15:12→八幡浜15:51
道後編 八幡浜16:14→伊予大洲16:14→松山18:17
関連リンク
参考文献
JR四国「2022年春デビュー!新たな「伊予灘ものがたり」について」、2021年10月18日