JR貨物は、現在九州地区で活躍しているEF81・ED76機関車の置き換え用に、なんとEF510形レッドサンダーをシルバー塗装で登場させると発表しました!
「銀釜」と呼ばれているEF81形(303号機)をナンバー・色共に継承した形となります。二代目300番台の襲名ですね!
現在、九州で運行している ED76形式交流電気機関車及び EF81 形式交直流電気機関車の置換用として、EF510 形式を導入することとし、九州向け量産先行車 1 両(301 号機)の製作を進めています。
今回製作する EF510 形式は、本州で運行している EF510 形式とは異なる仕様とし、「JR貨物グループ長期ビジョン 2030」で掲げた「グリーン社会の実現」という価値を提供するため、貨物鉄道輸送における消費電力削減に向け、交流回生ブレーキを装備します。これに合わせて、車体の塗装を変更し、従来の EF81 形式(303 号機等)で親しまれている銀色をベースとしつつ、「ECO-POWER レッドサンダー」の愛称は継承したデザインとします。出典:JR貨物『九州向けEF510形式交直流電気機関車 「ECO-POWER レッドサンダー」の製作について 』、2021年10月15日
リリースには車両メーカーからの出場日(完成して出荷される日)まで掲載されており、2021年12月16日を予定しているとのことです。
銀釜のイメージはカシオペア?
カラーリングとしては、既にJR東日本が寝台特急「カシオペア」用に銀色塗装のEF510を導入していたことがあり、イメージとしては同じ雰囲気に仕上がるのではないでしょうか。
「先代銀釜」のEF81は、関門海峡での腐食防止の観点からステンレスを用いたことで銀色となっていますが、今回のリリースでは「塗装」という表現が用いられているので、腐食防止のステンレスではないと思われます。
EF510は錆に強い耐候性鋼板ボディではありますが、過酷な環境の関門海峡でも大丈夫という判断なのでしょうか…?
JR貨物は3月に九州地区へのEF510形導入を発表しており、今回のリリースはその発表を具体的に詰めた内容となりました。
前回時では老朽化車両の具体的な形式が明示されていませんでしたが、改めて老朽化車両をEF81・ED76と明示された形です。
レッドサンダーなのに銀色…?シルバーサンダーでは…?
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参考文献
JR貨物『九州向けEF510形式交直流電気機関車 「ECO-POWER レッドサンダー」の製作について 』、2021年10月15日