2021年5月13日、広島電鉄は決算を発表しました。
広島県の地元紙である中国新聞はその取材上において、広島電鉄社長が「将来的にICカード「PASPY」の廃止を検討している」と報じています。
椋田昌夫社長は13日、同社の電車やバスなどで利用できるカード型IC乗車券PASPY(パスピー)の将来的な廃止を検討していると明らかにした。維持管理のコストが高いため、スマートフォンを使ったQRコードでの支払いに移行したい考えを説明した
出典:中國新聞デジタル『パスピー将来的廃止検討 広電社長、コスト高指摘』
維持費が高い
ICカードの維持費が思ったよりも高く、今後はより安価なQRコード決済を検討しているようです。
ただ、QRコード決済は安価に導入出来るものの処理速度に時間がかかるのがネックで、ローカル路線ならまだしも乗降時間が電車の表定速度を決めるような路面電車への導入は前途多難です。
広島電鉄で導入されているPASPYは、2008年から導入を開始した非接触ICカード。ICOCAやSuicaなどと同じカードです。
PASPYはこの他広島バスや広島交通、アストラムラインなど広島市内の主要交通事業者に導入されていますが、その主役とも言える広島電鉄がPASPYを廃止すると、広島市内の交通利用において著しく利便性が損なわれますね…。