四国旅客鉄道株式会社は、2020年度(2021年3月期)の決算を発表しました。
それによりますと、黒字か赤字かを示す「親会社株主に帰属する当期純利益」は、80億円の赤字決算となっています。
1年間通し決算(4Q)での赤字額は、1999年の決算公表以来2番目に悪く、売上高・営業利益においては公表以来過去最低の数字となりました。
前年度との比較
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
---|---|---|---|
2020年度 | 277億円 (過去最低) | 259億円の赤字 (過去最低) | 80億円の赤字 (過去2番目) |
2019年度 | 489億円 | 120億円の赤字 | 12億円の黒字 |
※営業利益…営業によってもたらされた金額。
純利益…税金を支払ったり補助金額を足しての金額
運輸業(JR四国、ジェイアール四国バスなど)、物品販売業(キヨスク)、ホテル業、不動産業(JR徳島駅ビル開発)など、JR四国のめぼしい事業全てにおいて減収が響いています。これはキツイ…
2021年度の予想についても、引き続き57億円の赤字を見込んでおり、当面厳しい状態が続くことに変わりはなさそうです。
JR5社比較
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
---|---|---|---|
JR東海 | 8235億1700万円 | ▲1847億5100万円 | ▲2015億5400万円 |
JR東日本 | 176458400万円 | ▲5203億5800万円 | ▲5779億円 |
JR西日本 | 8981億7200万円 | ▲2455億4400万円 | ▲2332億1400万円 |
JR九州 | 未発表(5/12予定) | ||
JR四国 (未上場) | 277億円 | ▲259億円 | ▲80億円 |
会社の規模が小さい分、他のJR各社と比較すると金額も小さいですが、いずれにしても自立経営には程遠いのが現状ですね…。
関連リンク
参考文献
四国旅客鉄道株式会社『2020年度 期末決算について』