今から22年前の1998年(平成10年)6月13日。この日は近江鉄道700系「あかね号」がデビューした日です。
平面タイプばかりの近江鉄道において、同社のイメージリーダーカーともいえる流線型の花形車両でした。
流線形のあかねちゃん
元々は西武411系電車からの改造車両。近江鉄道100周年を記念し、1年がかりの大改造工事を行い竣工しました。
「あかね」の名前は、近江鉄道の沿線で読まれた万葉集の歌「あかねさす 紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」からとられています。
しかしながら老朽化を受け、2019年5月6日のさよなら運転をもって営業運転を終了。「あかね号」としては21年の歴史に幕を閉じたのでした。
最終運転時に掲出されたステッカー。700形が作り上げた「あかね号」は、現在900形の2代目に引き継がれています。