今から60年前の1961年(昭和36年)6月1日。
この日は名古屋鉄道 7000系「パノラマカー」がデビューした記念すべき日です。
最初の運用は、豊橋9時4分発の特急新岐阜行きだったようです。
名鉄の伝説
7000系パノラマカーは、現在でも名古屋鉄道の伝説として語り継がれる車両です。
車両自体は2009年~2010年に運用から撤退しましたが、現在でも一部サインなどでこの顔が残っており、「名鉄の顔」として広く認知されている車両といえるでしょう。
7000系はなんといっても、広く窓を採った前面展望席が最大の魅力。
「展望車」というコンセプトを作ったものの、当時の展望車はどれも後ろ向きばかり。
そうした車両とは決別し、イタリアで走っていたETR300形「セッテベッロ」を参考にして「人間の本質は未来が見えるものがいいはず」という信念の下、前面展望車を作り上げたのです。
これを実現する為、運転台へは側面につけられた階段を上って入るというアクロバティックな仕様となりました。
名古屋鉄道が赤色(スカーレット)になったのも、また7000系からでした。名古屋市営地下鉄のカラーはマークを決めることになる画家の杉本健吉氏が、3780系に引き続いて担当。
車掌室が編成真ん中にあったのも特徴的でした。
保存車
実は、パノラマカーの一部車両は現在でも中京競馬場内にて保存されています。
それがこちら。「特急/岐阜」行きの逆さ富士を掲げて、屋根付きで保存されています。
ちなみに、保存者の運転席に入ることも可能です。かなり天井が低く、「こんな窮屈な所で運転していたのか…」というのが正直な感想。
「スバル360を屋根に載せたと考えて欲しい」と説明して納得させたそうですが、1・2時間ここで運転するのはちょっと酷だったでしょうね…
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