今から24年前の1996年(平成8年)7月31日。
この日はJR西日本 283系オーシャンアローがデビューした日です。
海と太陽が大好きな列車
283系は、681系「サンダーバード」・281系「はるか」に続く、JR西日本車両としては三代目の特急車両です。その為、同社の広告でもこれら車両と共によく採用されていました。
現在でこそ「くろしお」として運行されていますが、元々は「オーシャンアロー」という新型南紀特急専用の列車でした。
南紀特急伝統の振り子を搭載し、先頭車両はイルカの顔をモチーフにしたパノラマグリーン車で大いに人気を集めました。デビュー当時には「海と太陽が大好きな列車」というキャッチフレーズがありました。
そんな283系「オーシャンアロー」ですが、2024~2027年以降に新型車両へ置き換えられる計画があります。既に283系は、南紀特急で最古参の部類になっています。
当初振り子をどうするのかなと思ったのですが、残念ながら381系「くろしお」の後継となった287系や、683系からの転属車両である289系にはそれがなく、所要時間が伸びてしまっています。
これは噂レベルですが、283系の振り子がよく故障するという話もあり、またTwitterでも「振り子がエラーを起こしている(振り子装置が正常に可動していない)」という情報を見かけます。
保守・メンテナンスの煩雑さから振り子をなくし割り切った車両投入を行った結果なのかもしれません。
2023年には北陸新幹線が敦賀まで開業し、現在「サンダーバード」「しらさぎ」で用いられている683系が余剰となることから、289系化改造を行い283系を置き換えてしまうのでしょうか…。