JR西日本は、新型電気気動車の「DEC700形」を発表しました。
現在川崎重工にて製造中で、下関総合車両所の新山口支所に配置される予定です。
その正体は…
全く新しい新形式となった「DEC700形」。
そのシステムは、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電力によってモーターを動かす、電気式気動車です。JR西日本の営業車としては、87系「トワイライトエクスプレス瑞風」に続いて2例目になります。
また、他社でもJR東日本の「HB-E210系」や、JR九州の「YC1系」などで採用が進んでいます。
全長20m・幅2,800mmの車体で、定員は90名(着座25名)。最高速度は100km/h。
あくまで試験的な意味合いが強い車両で、「キハ40形の置き換え用ではない」としています。
バッテリーの搭載によるハイブリッド方式への変更も可能な構造としており、今後、 ハイブリッド方式についての各種検証試験も実施予定です。
色は中国地方の地域色である黄色をベースカラーとした配色となっていて、顔つきは323系や227系など最近のJR西日本の標準デザインともいえるものになりました。ただ、車体形状は真っ平らなものに変化。扉も1枚扉のようです。
出典:鉄道総研報告 2020年12月号 第34巻 第12号
尚、先日記事にした「227系顔の両運転台車両」はこの車両の可能性もありますが。先頭形状がまるっこい形をしているので異形式とも思われます。実車の登場が楽しみですね。
ちなみに
この「DEC700」。恐らくは「Diesel Electric Car」あたりの頭文字から来てると思うんですが、偶然にもHTMLのカラーコードで「DEC700」と入れると……
こうなるんです!
あれ?色が近い…
関連リンク
参考文献
JR西日本「新型電気式気動車(DEC700)の導入について」
中国新聞デジタル「JR西が新型の電気式気動車、ローカル線向け 試運転へ」