2024年春『JRダイヤ改正』まとめ

2024年春『JRダイヤ改正』まとめ

本日発表があった、毎年恒例JR各社のダイヤ改正。

昨年と同じように鉄道趣味的な見地から車両運用の変更や廃止・撤退関係を中心にざっくりとまとめました。

(順次更新しています)

 

大きな動き一覧

具体的な動き対象車両
JR西日本北陸新幹線 金沢~敦賀間開業
サンダーバード・しらさぎを敦賀折返しに
W7系
681系/683系
JR西日本奈良発着特急「らくラクやまと」誕生287系
JR西日本新型特急「やくも(273系)」デビュー
旧型のやくも(381系)は4月から順次引退
入:273系
出・381系
JR西日本/智頭急行スーパーはくとの一部を大阪に短縮&増便HOT7000形
JR東海中央線普通/快速電車で最高速130km/hダイヤを実施315系
JR東海臨時「のぞみ488号」を設定。現行より6分繰り下げN700系等
JR東日本山形新幹線「E8系」の運行開始E8系
JR東日本特急「しおさい」にE259系投入、「わかしお」「さざなみ」はE257系化E259系
E257系
JR四国特急「しまんと8号」の始発駅を高知から宿毛に延長
讃岐津田・勝瑞駅を一部の特急「うずしお」が通過
2600系/2700系
JR九州813系のロングシート化813系
JR北海道737系を函館線(岩見沢~旭川間)へ投入
石北線、釧網線を全てH100形へ置換え
桑園駅が快速停車駅へ昇格
特別快速「エアポート」を新設
737系
H100形
JR東日本秋田~青森間の特急に「スーパーつがる」を新規設定E751系
JR貨物EF210形を8両、EF510形を7両新造
65レ(▲59分)、2068レ(▲3時間45分)を大幅に速達化
EF210形/EF510形

 

JR西日本

【近畿統括本部】(大阪・京都・神戸周辺)

・奈良発着特急「らくラクやまと」を新規設定
・「スーパーはくと」の一部を京都から大阪に短縮&増便
・大和路線「快速うれしート」の土日増便
・おおさか東線 直通快速を城北公園通駅に停車
・嵯峨野線の毎時4本→5本化へ増便。一部列車を6・8連へ増結
・ゆめ咲線を増便
・「くろしお」の和泉府中停車を17:52着以降全てで設定
・「はるか」を毎日30往復運転、9連運転
・「サンダーバード」「しらさぎ」の全席指定化
・通勤特急「らくラクはりま」を網干~京都に延長(現行は姫路~新大阪)
・通勤特急「びわこエクスプレス」の名称消滅。「らくラクびわこ」へ

 

【金沢支社】(北陸エリア)

・サンダーバード・しらさぎを敦賀折返しに
[サンダーバード]大阪~敦賀は25往復
[しらさぎ]名古屋/米原~敦賀間で合計15往復

・新幹線「つるぎ」を増便、グランクラス設定へ
・米原~敦賀間で朝夕に臨時快速を設定

 

【中国統括本部】(広島・岡山・出雲周辺)
・新型「やくも」273系デビュー(4/6から)
・旧型「やくも」は順次引退
国鉄色、緑やくもは6月、スーパーやくも色は4月、ゆったりやくもは運行終了時期未定
・「やくも」「スーパーはくと」「スーパーいなば」の全席指定化

 

今改正のスター的存在は、やはり新型「やくも」でしょう(厳密には改正日には間に合いませんが)

273系と名付けられたこのブロンズの車両は、4月6日からいきなり6往復を担当し、出雲地方の新しい顔となります。

 

また、意外だったのは奈良を発着する(通勤)特急「らくラクやまと」の設定です。奈良を発着する定期特急は久しぶりのことです。

朝に奈良を出発し、夜は奈良へ帰ってくる1往復の運用を287系が担当します。

 

 

関連記事:

参考文献:
西日本旅客鉄道株式会社「2024年春のダイヤ改正について
381 系特急やくも「リバイバル塗装車両」の今後の運行計画について

 

JR東海

【東海道新幹線】
・新大阪発東京行き最終「のぞみ」の6分繰り下げ(臨時便)
・ビジネスブース「S work」設置車両を増便

【在来線】
・「しらさぎ」は全列車を敦賀折返しに短縮
・中央本線を315系に統一
・区間快速を設定。新守山・神領に停車(昼間のみ)
・中央本線(名古屋~中津川間)普通・快速電車で130km/h運転開始

地味に驚きだったのは、東海道新幹線の終電繰り下げです。

臨時便のみではありますが、新大阪発の時間が6分繰り下がり、東京着が23:51となります。

また、中央本線では普通・快速電車の130mk/h運転を開始します。

これは315系統一によるもので、全体的に底上げされる形となりました。

 

参考文献:
東海旅客鉄道株式会社「2024年3月ダイヤ改正について

 

JR東日本

【新幹線】
・山形新幹線「E8系」の運行開始
・上越新幹線の終電繰り上げ

【在来線】
・特急「しおさい」にE259系投入、「わかしお」「さざなみ」はE257系化
・京葉線の通勤快速を廃止、快速も朝夕のみへ
・鶴見線をE131系で統一、205系撤退

・秋田~青森間の特急に速達タイプの「スーパーつがる」を新規設定

参考文献:
東日本旅客鉄道株式会社「2024年3月ダイヤ改正について

 

以前お伝えしたように、東日本では成田エクスプレスに使用されていたE259系を、房総特急「しおさい」へ投入。

また「わかしお」「さざなみ」にもE257系を投入することで、現在運用されている255系が撤退します。

また、青森と秋田を結ぶ特急「つがる」に、速達タイプの「スーパーつがる」が登場することになりました。

”スーパー”の名前を冠する特急電車が出るのは久しぶりのことです。「スーパーこまち」以来でしょうか…?

 

JR九州

・813系のロングシート化
・福間駅への特急「ソニック」停車本数拡大
・「かささぎ」「ひゅうが」の一部運転取りやめ
・リレーかもめの増発
・A列車で行こうを1往復廃止
・区間快速による快速区間の拡大

参考文献:
九州旅客鉄道株式会社「2024 年春ダイヤ改正 」

 

JR九州では、リークされていた813系のロングシート化を正式に発表しました。

着席数は変わりありませんが、3両編成での定員が90名増加するなど、ラッシュ時の収容力が増えることになります。

 

JR四国

・特急「しまんと8号」の始発駅を高知から宿毛に延長
・讃岐津田・勝瑞駅を一部の特急「うずしお」が通過
・特急「南風」の指定席増加(自由席減少)
・土讃線、高徳線でパターンダイヤ導入
・徳島駅での乗換を便利に(タクトダイヤ導入)
※タクトダイヤ…接続する路線間の乗換を面的に整合させること
・11駅を無人化

参考文献:
四国旅客鉄道株式会社「2024年3月一部ダイヤ改正について

 

JR北海道

・737系を函館線(岩見沢~旭川間)へ投入
・石北線、釧網線を全てH100形へ置換え
・桑園駅が快速停車駅へ昇格
・特別快速「エアポート」を新設
新千歳空港・南千歳・新札幌・札幌・手稲に停車
・札幌~岩見沢間を毎時3本に減便
・5駅を廃止

参考文献:
北海道旅客鉄道「2024年3⽉ダイヤ改正について

 

北海道も以前お伝えしたように、H100形と737系の投入が進みます。

また、千歳空港行きの快速「エアポート」に特別快速を新設。朝夜のみではありますが、停車駅を大きく絞った新種別となっています。

 

JR貨物

・EF210形を8両、EF510形を7両新造
・コンテナを2900個新造
・65レ(▲59分)、2068レ(▲3時間45分)を大幅に速達化
・東京~広島間の輸送力増強
・東京、相模~札幌間の列車体系を刷新

参考文献:
日本貨物鉄道株式会社「2024年3月時刻改正 新しい貨物鉄道輸送サービスのご案内

 

他にもこんな動きがあるよ…!」というのがありましたら、是非Twitterなどでご教示頂けると幸いです

 

関連リンク

2023年春『JRダイヤ改正』まとめ

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