大阪市の公式サイト内にて、なにわ筋線の「環境影響評価方法書(PDF)」が公開されています。この中に、なにわ筋線の経由地や運行両数、駅設置場所など詳しい情報が初めて掲載されています。
北梅田~西本町間は南海とJRの共同営業区間となり、南海電鉄としては長らくの悲願であった梅田進出が決定しました。
なにわ筋線路線概要
名称:大阪都市計画都市高速鉄道 なにわ筋線
種類:鉄道事業法
整備事業者:関西高速鉄道株式会社(JR東西線を建設した会社)
営業事業者:
①西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
②南海電気鉄道株式会社
事業路線延長:複線7.4km(シールド・開削など)
編成車両数:6・8・9両編成
運転本数:560本(最大)
種別:JR→特急・普通、南海→優等、普通
路線内最高速度:110km/h
開業予定:2031年春開業
気になる駅設置場所
出典:大阪市『大阪都市計画都市高速鉄道 なにわ筋線に係る 環境影響評価方法書【 要 約 書 】』<http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/0000422/422735/houhousyoyouyakusyo.pdf>2018年2月21日閲覧
この中で紹介されているページを見ると、まず新難波駅の設置場所が、現在の大阪市バスなんばバス停下あたりに位置しているのがわかります。
ちょうど御堂筋線・四つ橋線・千日前線・近鉄・阪神電車で形成されるデルタ地域のど真ん中に位置し、どの駅からも乗換が至便な位置になります。最高ですね。
西本町駅は本町駅の西側、中之島駅は京阪中之島駅の京都側、玉江橋交差点付近に設置されます。
また、中之島駅と西本町駅は開削工法(上から掘っていって蓋をする方式)で建設されますが、商業ビルが密集している新難波駅は単線シールドの駅となる予定です。
単線シールドの駅といえば谷町線の阿倍野駅や長堀鶴見緑地線の大阪ビジネスパーク駅に例がありますが、このような雰囲気になるのでしょうか。
南海はパークス通りの地下へ
気になっていた南海線からの分岐なんですが、新今宮駅の先から分岐して国道25号線との交点あたりから300mに渡って地下に潜り、パークス通りの地下を走ります。
そのまま先へ進み、大阪市バス難波バス停の下に「新難波駅」を設置。当初は難波スカイオの下か?と思われましたが、もう少し先になるようですね。
その後、民有地地下を通って堀江交差点付近でJRと合流。長堀鶴見緑地線西大橋駅の下を通って中央線の下に西本町駅を設置(JRとの分岐駅)、中之島線の下を通って中之島駅を設置、そして北梅田駅へ到着…という形になります。
設計図を見ている限りでは、長堀鶴見緑地線西大橋駅への接続はもちろん、中央線本町駅への接続もないように思えますが…?果たしてどうなるでしょうか
出典:大阪市『大阪都市計画都市高速鉄道 なにわ筋線に係る 環境影響評価方法書【要約書】』<http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/0000422/422735/houhousyoyouyakusyo.pdf>2018年2月21日閲覧
新難波駅はかなり深くへの駅設置となるようで、御堂筋線はもちろん、千日前線や近鉄奈良線の更に下をくぐる模様です。
また、新今宮駅~新難波駅の勾配がかなり急になることが予想されます。阪神なんば線のようにVVVF車のみの乗り入れとなるのでしょうか。