2023年5月25日、鉄道友の会は2023年度のブルーリボン賞・ローレル賞の受賞車両を発表しました。
栄えある今年のブルーリボン賞には、JR東海のHC85系が選出されました!!!おめでとうございます!!
JR東海の車両としては、在来線で初の受賞となります。
会員による投票で最多の支持を獲得し、選考委員会も多くの観点からブルーリボン賞にふさわしい最も優秀な車両であると評価しました。
出典:鉄道友の会「鉄道友の会選定 2023年ブルーリボン賞・ローレル賞決定 [2023.5.25]」
投票で1043票というぶっちぎりの得票数(2位は近鉄19200系「あをによし」の365票)を獲得した形式だったようです。
熾烈な争いだった今年
今年(2022年にデビューした車両)は13車両がノミネートされ、コロナの影響で不振だった昨年とは違い、かなりたくさんのライバルが存在しました。
ノミネートされた、13の車種は以下の通り。
JR北海道 | スハフ14形「たんちょうカー」…73票 |
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秋田内陸縦貫鉄道 | AN-8800形「秋田マタギ号」…87票 |
東京都交通局 | 6500形…224票 |
横浜市交通局 | 4000形…114票 |
アルピコ交通 | 20100形…132票 |
JR東海 | 315系…231票 |
JR東海 | HC85系…1,043票 |
京都市交通局 | 20系…356票 |
近畿日本鉄道 | 19200系(あをによし)…365票 |
JR四国 | キハ185系1400番代…91票 |
JR九州 | N700S系8000番代(かもめ用)…300票 |
JR九州 | キハ40系「ふたつ星4047」…74票 |
長崎電気軌道 | 6000形…282票 |
この多数がノミネートされた中、新幹線車両を抑えてHC85系が栄えある受賞となりました。
HC85系は気動車特急でありながら、ハイブリッドシステムを用いて電気的な制御としつつ、法令的にも気動車免許でなく電車免許で運転できるという前例を作った画期的な列車です。
尚、ローレル賞は京都市交通局の20系が受賞しています。
先代が果たせなかった…
実は、HC85系の先代車両であるキハ85系も、1990年度ブルーリボン賞の受賞候補として挙げられていました。
しかしながらこの年は国鉄民営化からすぐの年であり、各社が車両開発に力を入れていたこともあり、最終的な受賞はJR東日本の651系「ひたち」でした。
キハ85系も健闘したものの、惜しくも次点となり受賞には至りませんでした。
それから33年。HC85系の受賞でようやく雪辱を果たしたことになります。
本当におめでとうございます!!