鉄道の起動加速度は「km/h/s」という単位で示されます。
「km/h/s」…1秒間に時速何kmを加速できるかという意味。読み方は「キロメートル毎時毎秒」。
今回はそんな電車の起動加速度ランキングを、2023年現在現役の車両からある程度調べてみて作りました。
もし「こういう電車も!」という意見がありましたら、Twitter・InstagramのDM機能などで教えて下さいね。
それではいきましょう~!
地下鉄部門
地下鉄だけで区切ると、内訳は以下の通り。
形式名 | 加速度 | |
---|---|---|
1位 | 札幌市営地下鉄5000形 | 4.0km/h/s |
2位 | 札幌市営地下鉄8000形、9000形 仙台市営地下鉄1000系、2000系 広島高速交通7000系 福岡市地下鉄2000系 | 3.5km/h/s |
3位 | 大阪メトロ 400系 東京メトロ全車両 東京都交通局全車両(大江戸線12-000形を除く) 名古屋市営地下鉄東山線5050形・N1000形、名城線2000形 京都市営地下鉄烏丸線10系、20系、50系 神戸市営地下鉄1000形、5000形 広島高速交通6000系 福岡市1000系 | 3.3km/h/s |
4位 | 横浜市営地下鉄4000形、3000形,10000形、福岡市3000系 | 3.2km/h/s |
5位 | 大阪メトロ21系、30000系(御堂筋線)、20系、24系、30000A系 東京都交通局12-000 名古屋市営地下鉄鶴舞線3050、桜通線6000・6050、上飯田線7000 神戸市営地下鉄7000系(元北神急行) | 3.0km/h/s |
6位 | 大阪メトロ堺筋線66系 | 2.8km/h/s |
7位 | 大阪メトロ谷町線22系、四つ橋線23系、千日前線25系、長堀鶴見緑地線70系、今里筋80系 | 2.5km/h/s |
地下鉄では、札幌市営地下鉄の南北線5000形が最速でした。
実際乗ってみたんですが本当に加速がすごくて、立ってるとフラつくレベルです。
一方我らが大阪メトロの電車は、御堂筋線を除いて殆どが2.5km/h/sとのんびり加速となっています。この数値は鉄道全体で見ても比較的低めな数値です。
しかしながら民営化で考えが変わったのか、400系では大阪メトロ車で過去最高となる3.3km/h/sとなっています。
全ての部門
現役の全形式だと幅がとてつもなく広がるので、ここでは簡単に調べたデータだけを掲載しておきます。
皆さんからの意見で、今後追記していきたいと思います。
形式名 | 加速度 | |
---|---|---|
1位 | 阪神5001形「ジェットカー」 | 4.5km/h/s |
2位 | 阪神5700系「ジェットシルバー」 札幌市営地下鉄5000形 箱根登山鉄道3000形「アレグラ」 愛知高速交通100形「リニモ」 | 4.0km/h/s |
3位 | 京急2100形 京成3100形・3700形など JR九州 305系、303系K03編成(JR最速?) | 3.5km/h/s |
4位 | 東急5000系 東京メトロ全車両 東京都交通局全車両(大江戸線12-000形を除く) JR東日本E231系800番台 | 3.3km/h/s |
5位 | 南海2000系(高野線のみ)、2300系 | 3.1km/h/s |
6位 | 近鉄シリーズ21 阪神9000系 北越急行HK100形 | 3.0km/h/s |
「高加速といえば阪神電車」と言われるぐらい有名な阪神ジェットカーですが、やはりその名声の通り1位でした。
まもなく引退予定の5001形は、他では類を見ない「4.5km/h/s」という数字を叩き出しています。
最新型の5700系も2位と、師弟でワンツーフィニッシュを決めており、流石「高加速の代名詞」ともいえる電車だけありますね。
ただし先に挙げた札幌市営地下鉄5000形やリニモなどでも同程度のスペックがあり、昔みたいに「阪神の独壇場」というわけではなくなっています。
【参考】過去も含めると…
過去を振り返ると、京阪のスーパーカーや近鉄のラビットカーなど俊足で有名な車両も「4.0km/h/s」の加速度を誇っていました。
意外なことに、営団地下鉄3000系も加速度4.0km/h/sを誇っています。