まるで奈良時代に近鉄電車がやってきてしまったかのような違和感。
そう、近鉄奈良線の新大宮~大和西大寺間には、奈良時代の平城京跡(大極殿)が復刻されていて、こういう写真を撮影することが出来ます。
霞んだ窓ガラスによってどこか現実離れしたような雰囲気も相まって、近鉄電車に乗っていたらいつのまにか本当に奈良時代へ来てしまったかのような…そんな光景を撮ることが出来ます。
現地は大極殿の他、だだっ広く広がる野原がよりその時代らしさを思わせます。
ちなみに、平城京があった時代(710~784年)よりも近鉄奈良線がこの地を通っている期間(1914~現在)のほうが長いというのは…内緒ですよ(笑)
撮影時に注意すべきポイント
実は、上の写真は2度目の来訪で撮影で、1度失敗しています。
1度目の写真はこんな感じ。晴れ間があったものの雲が多く、記事1枚目の写真と比較するとコントラストが曖昧で、かつ窓が開いているので大極殿が隠れてしまっています。
撮影条件としては
・奈良→大和西大寺方面の電車(反対方向は被る可能性)
・できれば夏空の快晴時
・窓は閉めること
がポイントになってきます。
真っ青な空が美しい夏空での撮影は、まさに今しか出来ません。
現在、近鉄と奈良県・奈良市では、この区間の将来的な地下化移設を目指して協議が進められています。まだしばらくは大丈夫でしょうが、ゆくゆくはこういった風景も見れなくなってくるものと思われます。
「いつか撮影したい…」といわず、ぜひともこの夏に撮影してみてくださいね。
撮影の元ネタ
近鉄奈良線移設でこの車窓は消えるのか? pic.twitter.com/l6CPcxcCfU
— 恒河之門 (@Gangesgate) July 16, 2020
もともとの撮影の元ネタはこの方のツイートを拝見したものです。若干ダイナミックレンジを上げてHDR調になされていますね。