2022年11月14日、近鉄は12月17日に行われるダイヤ変更における、詳細なダイヤ内容を発表しました。
それを見てみると、大阪上本町行き乙特急(ビスタカー運用)が大阪難波行き甲特急(伊勢志摩ライナー)に終点直前の布施で抜かれるダイヤが組まれているようです。
乙特急・甲特急とは
停車駅が少ない特急電車を「甲特急」、多い電車を「乙特急」と言います。
一般には案内されていない用語で、近鉄内部で用いられている業務ワードのようです。
ダイヤを見てみる

対象となる列車は、土日ダイヤにおける列車番号1502の鳥羽発大阪上本町行き乙特急(ビスタカー運用)。
後続の列車番号4500:賢島発大阪難波行き特急(伊勢志摩ライナー)に抜かれ、鶴橋に2分差で到着するダイヤが組まれています。
終点の大阪上本町駅は、線路容量に比較的余裕のある地上ホームで、そこへ滑り込めば逃げ切れそうな感じにもかかわらず、わざわざ終点直前の布施で後続の特急を待つというのが興味を引きますね。
折り返しのダイヤ編成上、必要な措置なのでしょうか…。
同格退避
近鉄では元々、同格退避を行うケースが稀に見られます。
例えば現行ダイヤでも、榛原駅で特急同士の同格退避(6804レ<大阪難波行き乙特急>と758レ<大阪難波行き名阪甲特急>)が行われているようです。
同格退避とは
同じ種別の電車がどの電車と同じ種別に抜かれること。
この場合は特急が特急を退避するケース
榛原のような経路の真ん中あたりならばダイヤ編成の都合上、こういうこともあるかな…と思えますが、今回のものは終点直前の布施で同格退避を行うのが大きなポイントですね。
関連リンク
参考文献
- 近畿日本鉄道「土休日用 令和4年12月17日変更」