京阪電気鉄道で使用されていた、5000系電車の編成表です。
2021年をもって全車が引退しており、このうち1車両については京阪系列のSCであるくずはモール内にて展示予定となっています。
5000系編成表
編成名 | 基本編成 ←出町柳 | 淀屋橋→ |
竣工 | メーカー/備考 | |
---|---|---|---|---|
5601F |
5551
Tc – 5151
M – 5251
M – 5651
T – 5101
M – 5201
M – 5601
Tc |
1970.12 | 川崎重工 | |
5602F |
5552
Tc – 5152
M – 5252
M – 5652
T – 5102
M – 5202
M – 5602
Tc |
1971.10 | 川崎重工 | |
5603F |
5553
Tc – 5153
M – 5253
M – 5653
T – 5103
M – 5203
M – 5603
Tc |
1971.10 | 川崎重工 | |
5604F |
5554
Tc – 5154
M – 5254
M – 5654
T – 5104
M – 5204
M – 5604
Tc |
1971.11 | 川崎重工 5554号車は事故で廃車 |
|
5554
Tc
|
1980.12 | 代替新製、5604Fへ | ||
5605F |
5555
Tc – 5155
M – 5255
M – 5655
T – 5105
M – 5205
M – 5605
Tc |
1976.6 | 川崎重工 | |
5606F |
5556
Tc – 5156
M – 5256
M – 5656
T – 5106
M – 5206
M – 5606
Tc |
1980.2 | 川崎重工 | |
5607F |
5557
Tc – 5157
M – 5257
M – 5657
T – 5107
M – 5207
M – 5607
Tc |
1980.2 | 川崎重工 |
※編成略記号の解説:M…電動車 T…付随車 c…制御車(運転台がある)
上記のうち5554号車が真っ黒になっていますが、これは1980年2月20日に発生した中学生による置き石の脱線事故で大破したことによるものです。
当時まだ製造後9年と新しかった5554号車は廃車せざるを得ず、代替措置として2代目5554号車が製造されました。
ギャラリー
5000系は、日本で始めての5扉車両となった鉄道史に残る車両です。
朝ラッシュ時以外は3扉運用とし、間にある2つの扉を閉め切って上から座席が降りてくるという非常に画期的なシステムを採用した車両となっています。
通常運用時の様子。
こちらがラッシュ時の様子。座席が上に上がっているのがおわかりになるかと思います。
朝ラッシュ時に開く際の様子。ラッシュ用ドアのみは無塗装となっており、利用客にわかりやすく差別化されています。
5つのドアが開閉する姿は圧巻の一言。現在よりも混雑が激しかった高度経済成長期~1980年代には絶大な威力を発揮したことでしょう。
旧塗装時の姿。
しかしながら、京阪本線へのホームドア導入でその多扉構造が災いしたことで、自身より先輩である2200系・2400系の引退を見ることなく、2021年をもって運用を離脱。
順次廃車されていきました。