現在、名古屋市交通局は開業100周年を記念して、往年の車両である「黄電」を再現した電車を2022年8月から東山線・名城線の2路線にて走らせています。
そんな両者を追いかけるべく、名古屋へと行ってきました。
黄電(きいでん)とは
名古屋市営地下鉄の車両(100形)に付けられた愛称。開業当時の名古屋市営地下鉄の電車には、名古屋出身の画家である杉本健吉氏によって、「暗い地下鉄でも明るく見えるように」との願いからウィンザーイエローが採用されました。
車体全てを覆った真っ黄色な電車は、地元の女子高生から「黄電」と呼ばれるようになり、その名称が定着していった…という説があります。
東山線:5177H
東山線のラッピング車両となったのは、5050形5177Hです。
藤が丘駅に到着後、折り返し線へと引き上げていきます。
折り返してきた5177H。横には同一形式である5175Hも並び、両者の違いがよくわかります。
そのまま高畑方面へと発車していきました
かつての黄電はこんな感じ。ご先祖様の伝統色を見事に受け継いでいます!
名城線:2134H
全線地下路線の名城線は2134Hが担当。
東山線と異なり、ラインカラーであるパープルが入っています。また名古屋市営地下鉄のマークも入っています。
車内広告部分には、名古屋市交通局のれまでの歩みを記した掲示が出されていました。
クラウンドファンディングでも募集した今回の企画ですが、残念ながら目標金額には15%程度しか届かず、残りは名古屋市交通局によって資金が補填されました。
2路線の黄電は、2023年1月下旬まで(東山線:1月22日、名城線:1月29日)の期間限定走行となる予定です。
名古屋市営地下鉄では、編成の書き方を「○○○○H」という書き方をしているようなので、今回の記事ではそのフォーマットに合わせています。
尚「H」は編成(Hensei)の略字とのことです。
関連リンク
参考文献
NHK「名古屋市営地下鉄「黄電」22年ぶり再現 期間限定での運行開始」
まるはち交通センター「地下鉄車両解説 車両形式称号と車両番号について」