「直通快速の昼間運転」等、おおさか東線への要望書を維新の会議員団が提出

「直通快速の昼間運転」等、おおさか東線への要望書を維新の会議員団が提出

東大阪市選出の大阪府議会議員である広野みずほ氏が、12日付でJR西日本におおさか東線の改善要望書を提出したと発表しています。

題名は「おおさか東線の「大阪駅」への乗り入れに関する要望」となっており、大阪府議会の他に大阪市会・吹田市議会・東大阪市議会・八尾市議会など沿線9市議会の連名で提出したようです。

内容がなかなか興味深いものだったので、今日はこちらを取り上げます。

 

おおさか東線への要望とは

2023年開業予定の大阪駅(うめきた新駅)へ、6か条の要望が提出されました。

1 おおさか東線の全旅客列車を新大阪駅から大阪駅への乗り入れを実施されたい。
2 昼間時間帯における「直通快速」の運行を検討されたい。
3 「普通」および「直通快速」の運行本数の増加を検討されたい
4 新大阪駅発の「のぞみ」の始発に間に合うよう、現在運行の始発時間の繰り上げをされたい。
5 新駅である大阪駅から既存の大阪駅への乗り換えについては、多様なニーズをもつ利用者が安心して円滑かつ快適に移動できるよう、駅案内表示システム等の整備をされたい。
6 地域生活の利便性向上のため、引き続き、地元自治体や他の交通機関などの関係者と連携協力し、駅前はじめ周辺のまちづくりの発展に寄与されたい。

出典:大阪維新の会、日本維新の会「おおさか東線の「大阪駅」への乗り入れに関する要望」

 

注目は

この要望書で鉄道ファン的に注目するのは、やはり2・3・4の3つでしょうか。

2.直通快速のデータイム拡大

現在おおさか東線で走っている種別は普通と直通快速の2種類ですが、直通快速は朝夕ラッシュ時のみの運行となっています。

優等種別という観点から見れば、おおさか東線には放出駅ぐらいしか退避施設がなく、その放出駅でも学研都市線と連絡させるダイヤ(=待避線が埋まっている)をとっているので、緩急接続を行うのは実質的に不可能な状態です。

こうなると直通快速は普通列車の後ろをついていくしかなく、結局終点の久宝寺(その逆の新大阪)まで快速運転の恩恵を得られません。

一方、奈良まで直通できる観点から見れば有益な提案ではあります。乗降客数が損益分岐点を超えるかどうかがポイントとなりそうですね。

 

3.「普通」「直通快速」の運行本数の増加

今のおおさか東線におけるデータイムの運行本数は15分に1本と、確かにやや寂しい本数です。

先に述べた直通快速は現実的でないとしても、普通電車の増発が実現できれば嬉しいことですね。

おおさか東線沿線を走る地下鉄はおおよそ10分に1本が確保されているので、余計にその差が目立ちます。

しかしながらおおさか東線は元々城東貨物線を転用した路線で、現在も比較的高頻度で貨物列車が通過していきます。そこをクリア出来るのでしょうか。

 

4.新大阪駅発の「のぞみ」の始発に間に合うよう、始発時間を繰り上げる

今回の提案の中では、最も現実的に実行できそうな案でしょうか。

現在のおおさか東線、新大阪行き電車の始発は

放出始発 5:34→新大阪5:50
久宝寺始発5:32→新大阪6:05

となっています。

新幹線の始発は

・東京行き始発 6:00 のぞみ200号
・鹿児島中央行き始発 6:00 みずほ601号

となっており、確かに高井田中央~久宝寺間では始発に間に合っていません。

 

どうなる?

広野みずほ議員によると、この他に学研都市線との相互乗り入れについても検討していたものの今回は見送ったとのことでした。

今回の要望書が、果たして2023年のおおさか東線を変えることになるのでしょうか。

個人的には先程も書いた、「始発電車の繰り上げ」について注目したいと思います。

 

関連リンク

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「幻のおおさか東線?」阪和貨物線の廃線跡を見てきました

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参考文献

大阪維新の会、日本維新の会「おおさか東線の「大阪駅」への乗り入れに関する要望

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