今更ではありますが、近鉄特急のひのとりに初めて乗車してきました。
居住地的な制約から名古屋まで三重周りなら車、滋賀周りなら新幹線での移動が多く、近鉄は選択肢に上がってこなかったのです。
しかし「乗ろう!」と思わないとなかなか乗るチャンスもないので、今回意を決して近鉄の大阪難波駅まで向かい、乗ってまいりました。
難波でうろうろ
ワクワクしていたので、大阪難波駅には40分も早く到着してしまいましたので難波の駅内を散策…。
改札口にはティファナ・ドットコムの「AIさくらさん」がお出迎え。
難波には駅弁を販売している場所もあり、「引っ張りだこ飯」を販売する淡路屋さんが「名阪特急ひのとり弁当」を販売していました。
…が、流石にこの組み合わせは脂っこすぎるのでちょっと見送り……
「ひのとり弁当」の中身
ピリ辛チキンカツ
手羽先
たこ焼き
ごはん(お好み焼き風)
至れり尽くせりな設備
到着時刻になったのでホームへ降りると、「ひのとり」が2番線にやってきました!
ひのとりが来るときだけ、暖色系のライトが光る演出がなされていました。
やってきたのはHV11編成。めちゃ静かです。
車内には製造元の近畿車輛・デザイン監修を務めたGKインダストリアルデザイン・HV11(80611)のナンバープレート・そしてグッドデザイン賞のプレートが誇らしげに掲げられています。
プレミアムシートの後ろ側にはカフェスポットが用意されており、コーヒーを購入することが出来ます。
ひのとりコーヒーは1杯200円。味はなかなかの美味でした。
トイレは洋式ウォシュレットで、非常に清潔かつデザインも素晴らしいです。
プレミアムシートの様子。座席配列は1+2でゆったり。
ひのとりの座席はリクライニングをしても後ろの席に影響が出ないのが特徴で、安心して後ろに倒すことが出来ます。
それにしてもこの椅子座り心地が最高で、人をダメにする座席でした。
難波を出発
さて、ひのとりは無事に大阪難波を出発。大阪上本町・鶴橋に停車後、ゆったりと大阪を発車していきます。
座席には今の時代に必須のコンセントが用意されていました。
頭の横側には読書灯も…。
窓上に小さなLEDライトが埋め込まれており「何なのかな…?」と思っていたら、どうも発券確認?のもののようでした。
このLEDは駅に着くと消え、発車してしばらくすると点灯する仕組みになっています。
緑が発券済み。青が未発券の意味合いのようでした
そうこうしている間に奈良県唯一の停車駅、「大和八木駅」に到着です。
到着5分前には、こうしてモニタに次駅の表示がなされます。
今回は先頭のプレミアムシートに着座したのですが、先頭車両は運転席の自動音声や警笛が意外とうるさい。
ゆったりと過ごしたいなら一番後ろのプレミアムシートか、レギュラーシートがおすすめです。
八木を出て
大和八木駅を発車後、それまでとは打って変わって長閑な風景となります。ちょうど奈良県と三重県の県境あたりでしょうか
次は「津」駅。ハングルだと「쓰」の表記となります。顔文字の笑顔みたいな感じでユニークですね。
伊勢石橋を通過した頃、横のおじいさんが駅弁を食べ始めたのですが、なかなかのクチャラーぶりが不快でミニスペースに避難してきました。
こういった点は電車が静かすぎる故の弊害かもしれませんね…。
大阪難波を出て2時間。名古屋駅に到着です!
地下に入った瞬間、青いライトがぶわーっと光って終点であることを知らせてくれていました。
ここまで乗せてくれたHV11編成を最後にパチリ。名古屋へと向かったのでした…。
所感
「ひのとり」自体は確かに良い電車ですが、アーバンライナー時代と変わらない所要時間や少し高めの料金から、今後もあまり乗ることはなさそうだなぁという所感でした。
速さなら新幹線、安さなら車の方がやはり一枚上回りますね。これが例えば津へ行くとか、または大和八木から名古屋へ行くということならば最高の手段なのですが…
この設備が、例えば南大阪線や鳥羽線など「近鉄でないと行けない」路線でも体験出来るといいのですがねぇ…
車内放送の時間
10:13 河内山本でしまかぜとすれ違う
10:26(松塚通過前あたり)メロディ鳴動
11:19 南が丘通過後メロディ鳴動
12:03 近鉄八田通過後メロディ鳴動