ちはやぶる 神代もきかず 竜田川
からくれなゐに 水くくるとは…
有名なこの詩は、「小倉百人一首」という日本人が作った歌集に収録されたもの。
今どきっぽく言うと、日本の有名歌手の歌を集めたコンピレーションアルバムです。
詩を作ったのは「在原業平」というイケメンで、付き合った女性は3733人にも上るそうです。
閑話休題。
この詠まれた「竜田川」って、実は今でも奈良に実在してるんです。さすがは歴史の都、なんでもあるな…
ということで、今日は近鉄の竜田川駅に行ってきました。
からくれゐな風景
こちらが竜田川。生駒から平郡町を南下して斑鳩(王寺あたりのこと)の大和川に合流する川です。
この日は生憎曇りだったので微妙な写真ですが、晴れると綺麗な風景なんでしょうねぇ。
紅葉の名所としても名高く、流石詩に詠まれただけあるな…と思わせてくれるスポットです。
からくれゐな…駅
そして、こちらが竜田川駅入口。思いの外小さくてびっくりしました
入口は民家と小さい生活道路の間にひょこっとあるので、全然気づきません
ホームは単線の1面1線式です。
竜田川の北側を見ると、複線用地を確保しているかのようなスペースがあります。
調べてみると、どうも生駒線は全体的に複線用地を確保しているのだそうで、乗客減でその需要がないから準備だけしている…ようです。
「これが竜田川か…!!」と、駅名標を撮りながらちょっとテンションが上ってきました
周辺を散策していると、オーソドックスな赤い近鉄電車がやってきました。
竜田川を通るのは生駒線という支線で、生駒と王寺を往復しています。
支線ではありますが毎時4本が確保され、電車も4両編成とそれなりの規模で運行されており、生駒・斑鳩地域の足としてなくてはならない存在です。