2024年4月16日頃から、近鉄鶴橋駅の上本町方先端部分にて真新しい昇降式ホーム柵が試験設置されています。
本格的な導入は2025年3月末となっています。
近鉄ではこれまでも大阪阿部野橋駅にて同様のものを設置していますが、デザイン面で大幅に進化を遂げ、非常にスマートなデザインにリファインされています!
今回たまたまテスト動作を行う場面に立ち会えたので、動作の様子もあわせてお伝えします。
スマートなデザイン
ホーム柵筐体の全景。シルバーとブラックのデザインがスタイリッシュでいいですね!ホームドア系は黒系の色の方がスマートですねぇ
今回は試験設置ということで、おおよそ1両分のみがセットされています。
対向ホームから。
重いホーム柵設置にあわせて、ホーム下から補強工事が行われています。
他との比較
これまでにつけられた昇降式ホーム柵との比較。こちらは大阪阿部野橋駅のものです。
オーソドックスな白のモデルで、よくいえば無難、悪く言えば垢抜けないデザインですね。
こちらはJR西日本のタイプ。近鉄のものよりもより簡易的な構成となっています。
以上2点を見ると、今回近鉄鶴橋に設置されたタイプは極めてデザイン性に富んでいることがわかります。
動作の様子
さてさて、話を近鉄鶴橋へ戻します。
最も西側(上本町側)では、ライトの点灯も行われていました。上部は緑色に光っていますね。
もう少し拡大して見てみます。緑のLEDランプが2箇所ある他、真ん中に謎の余白(液晶?)が確認できます。
この日は近鉄の駅員さんが総出でドアの状況をチェックしに来られていました。
ホーム柵の説明や、実際に動作させる様子も含め、近鉄エンジニアリングの社員さんから説明を受けていました。
そして…ロープ部分が降り、実際に動作した様子がこちら!
特に誘導音などは鳴らず、またLEDのライトも変化せず、静かー…に昇降を行っていました。
ロープの昇降は、車掌さんがさわりやすい位置にセットされたコントローラーで行われます。
ボタンは5つあり、手前から
パニックオープン・ランプテスト・閉(緑ボタン)・閉予告・赤色のボタン
となっています。
開ボタンがないのは、列車到着時に自動でオープンするからなのでしょうか…。
ボタン操作位置からはLED液晶が3つ用意されています。両数確認の為のものでしょうか?
ホームには列車別の停止位置と思われるサインも用意されており、「シリーズ21」の文字が書かれていました。
現在は2番線のみですが、今後1・3・4番線にも導入され、扉位置の違う全列車に対応するホーム柵が整備される見通しです。