Wikipediaにさらっと書いてある、「一畑電車7000系の設計最高速度が130km/hである」という項目。
個人的には信憑性が怪しいなぁと思っているのですが、それを裏付けるような資料で証明出来ずにいました。
大阪府中央図書館まで行ってあれこれ調べてみたものの結論が出なかったので、これまで調べてきたもののメモ、いわば「途中経過」をここに記しておきます。
わかっていること
足回りは225系と同じ
調べてみると確かに225系の足回りを流用しており、ここだけ見ると130km/hを出せそうな気もします。
一畑7000 | JR225系 | |
---|---|---|
自重 | 34.5t | 41.6~8t(Mc)、38.6~39.5t(M) |
定員 | 122 | 先頭車126・133、中間車144 |
寸法 | 20800(D)x2800(W)x3995(H) | 19300(D)x2950(W)x3630(H) |
台車形式 | KD321(A) | WTR246 (B/C) |
歯車比 | 15:98=6.53 | 6.53 |
電動機 | かご形三相誘導電動機 出力270 kW x2(0.5Mシステム) | かご形三相誘導電動機 出力270 kW x2(0.5Mシステム) |
定格電圧・回転数 | 1,100V・2,955rpm | 1,100V・N/A rpm |
営業最高速度 | 85km/h | 130km/h |
車体は四国7000
尚、車体そのものはJR四国の7000系がベースになっています。
足回りにも7000系のものを採用しなかったのは、電気機器が既に製造中止になっているから…とのことでした。
有識者の参考ツイート
・編成重量、空気抵抗係数(Cd値)や駆動軸の数も計算する必要があるという意見
・ブレーキ、制動力が不足しているという意見
223系5500番台(福知山地区の車両)は電動機も台車も5000番台と同じ。しかしブレーキ性能が低くて120km/hまでしか出せない。
編成の1両目と2両目は滑走しやすくく減速度が出せないから、単行や2両編成は尚のこと最高速度が出しにくい。
関連リンク
参考文献
運転協会誌「新型車両プロフィールガイド 一畑電車 新型車両7000系の概要」、井上大輔(一畑電車 課長)、2017年1月
東洋電機製造「西日本旅客鉄道株式会社225系車両制御装置」