一畑電車の沿線自治体である島根県、松江市、出雲市の3自治体は、一畑電車の新たな支援計画をアップしました。
それによりますと、令和6年度(2024年)から令和7年度にかけて4両の新車(7000系)を導入することを明らかにしています。
2100系(2両編成x2本)・5000系(2両編成x2本)の8両を置き換えるとしていますが、投入される7000系車両は4両分に留まるので、実質的に減車となります。
新車にする?中古車にする?デハ?
7000系は、2016年から導入を開始した両運転台構造の電車です。一畑電車としては86年ぶりとなる新製発注車として注目されました。
現在4編成が導入済みで、それぞれ「デハ7001~7004号」の車番が付与されています。
顔つきはJR西日本の225系っぽいですが……
車体はJR四国の7000系をベースとしており、構体と台車製造は近畿車輛に、艤装や配線周りを後藤工業が施工したステンレス車両です。
今回導入予定の車両は1両あたり2億500万円で、前回の2億1000万円よりも500万円安くなっています。
車両投入に関しては、
・中古車8両を購入
・新車8両を投入
・7000系4両を投入
・7000系3両と中古車2両を投入
・7000系3両と新車2両を投入
の5パターンが試算されており、修繕費や新造費、動力費などのコストを計算した結果、7000系4両を投入するのが最もコスパが良い選択と試算され、今回の投入が決定しました。

今回の支援計画では7000系車両の他にも、橋梁補修・変電所・列車位置把握装置など様々な設備への投資が行われ、沿線自治体の強力なバックアップを随所に感じることが出来るものとなっています。
関連リンク
参考リンク・文献
出雲市「次期支援計画の概要」
出雲市「一畑電車支援計画(令和3~7年度)」