熊本市交通局は、2024年に開業100周年を迎える熊本市電(路面電車)の経営計画案を発表しています。
これによりますと、現行車両の2倍の定員となる3両編成の新型車両導入の他、戦時中にあったとされるラッシュ時の急行運転復活を検討するなど、抜本的な改正案となっています。
3両編成
朝ラッシュ時の輸送力不足や人件費削減の観点から、現在よりも更に長い3両編成車両の導入を検討しているようです。
案として発表している図には、アルナ車両の「リトルダンサー(堺トラムと同型車両)」らしきものが掲載されています。
これまで熊本市交通局は日本初の超低床車である9700形をはじめ、一貫して「ブレーメン形」と呼ばれるドイツのライセンス製品を導入していました。
一応ブレーメン形にも3両編成の電車はある(福井のF1000形など)のですが、計画図を見るに今後は国産品へと切り替えるのでしょうか。
急行運転
また、骨子案には「朝夕ラッシュ時の急行ダイヤの創設検討」とあります。
戦時中に運行されていたそうなので、約80年ぶりの復活となるでしょうか。
あくまで今回のリリースは計画”案”。今後、2021年2月に素案を策定した後、3月には正式な中期経営計画として発表するとしています。
今回は触れませんでしたが、車庫の東部方向へ移設することも検討しているそうです。
参考文献
熊本市交通局「熊本市交通局経営計画(2021~2028)~市電100年、そして次の世紀へ~ 骨子」