日立製作所のグループ会社である日立レールは、イタリア・ミラノ市交通公社(Azienda Trasporti Milanesi S.p.A.)が運行している、ミラノ地下鉄向けの新型車両21編成を受注したと発表しました。
新型車両は1号線向けで、受注金額は1億6800万ユーロ。合計126両が導入される予定です。
どことなく大阪メトロ400系に似てるような
前身からの継続

今回の受注は1号線向けで、今後の包括契約として最大46編成・276両の契約も締結したとしています。こちらの契約では2・3号線向けの車両も供給することになります。
車両デザインは、近鉄80000系「ひのとり」のような鮮やかな濃赤色を採用しており、地下鉄車両ということで4ドアとなっています。
同じ日立製作所で製造されている大阪メトロ400系と似ていることから、400系(ミラノのすがた)なんて言われ方も(笑)
奇しくも今回導入される1号線は750Vの第三軌条方式であり、400系と同じ規格となっています。
【参考】ミラノ地下鉄の仕様
長さ:106,940mm(編成全体?)
幅:2,850mm
ゲージ:1,435mm
集電方式:第三軌条方式(1号線)/架線集電(2・3号線)
電圧:750V
最高速度:90km/h
日立レールは、元々イタリアの企業「アンサルドブレダ(AnsaldoBreda S.p.A.)」社を買収した経緯があり、2014年に製造された先代車両である「レオナルド(Leonardo)」も同社が担当していました。
今回はいわばその引き継ぎとなった形であり、契約としては順当なものとなっています。