神戸地下鉄の駅業務、近鉄が運営へ

神戸地下鉄の駅業務、近鉄が運営へ

神戸市交通局は、西神・山手線と海岸線の駅業務を近畿日本鉄道へ委託することを発表しました。

期間は2022年4月~2025年3月末までの3年間です。

 

「78.8点」

神戸市営地下鉄を運営する神戸市交通局は、これまで委託していた自社傘下(外郭団体)の神戸交通振興株式会社の解散を受け、駅業務の外部受託を検討していました。

今回は、近鉄ともう1社がそれに応募しており、事業者の状況・実績から経済性、地元企業への受注という観点からポイント付けがなされ、弁護士・公認会計士・学識経験者など様々な人が在籍する委員会にて検討した結果、近鉄が選出されました。

 

 選定基準  配点  近畿日本鉄道  次点候補者
応募事業者の状況
(組織・実績)
組織状況
駅業務の実施実績
 15  13.5  10.8
業務実施計画
(内容面)
業務実施の基本方針
人材確保の方法
業務の監督内容
安全・危機管理
乗客サービス
ご意見・お問い合わせ等への対処
業務従事者の配置内容と労務管理の考え方
 50  40.3  36.5
 経済性 委託料の額
財務状況
 25  25  21.2
 地元企業 地元企業の受注機会の拡大  10  0  5
 合計  100  78.8  73.5

この選考の結果、近鉄は合計78.8点、次点候補者は73.5点となりました。

お膝元の山陽電鉄や阪急阪神ではなく、エリア外の近鉄が選出されたことは少し驚きですね。

評価ポイントには「地元企業の受注機会」という欄もありますが、(10点満点中で)大阪上本町に本社を置く近鉄が0点、次点候補者が5点だったことを踏まえると、次点候補者は神戸市に隣接する場所へ本社を置く事業者だった可能性があります。

 

外部委託の過去

先述の通り、これまでの神戸市交通局の駅業務は、外郭団体(神戸市交通局の100%出資子会社)の神戸交通振興株式会社が受け持っていました。

しかしながら同社の解散を受け、都市交通委員会と神戸市交通局は新たに外部民間企業への委託を検討していました。

 

公営交通の業務を外部企業へ委託する試みは、外郭団体などの関連企業を除くと、これまで京都市交通局でも京阪電鉄や日本通運に委託していたことがあります。

京都では最終的に17駅(東西線9駅、烏丸線8駅)まで委託を拡大してきました。

他にも、今回選出された近鉄は生駒市のバスを受託していたことがあります。

 

これまでの流れ

・第1回選定検討委員会  2021年9月30日(木曜日)
・公募要項の配布     2021年10月5日 (火曜日)~21日(木曜日)
・応募提案書類の受付   2021年11月24日(水曜日)~26日(金曜日)
・第2回選定検討委員会  2021年12月17日(金曜日)
・受託予定事業者の決定  2021年12月20日(月曜日)

 

関連リンク

 

【速報】神戸市、オリックス・ブレーブスを復活させてしまう

【神戸市営】新長田駅リニューアル→デザイン案を投票で決定へ

 

参考文献

神戸市「神戸市営地下鉄駅業務委託に伴う受託予定事業者の決定」、2021年12月22日

神戸市「報告Ⅱ 神戸交通振興㈱の解散について」、2021年9月2日

日本経済新聞『京阪電鉄、京都市交通局の地下鉄駅業務を運営受託

 




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