2021年11月18日、クモル145系が京都総合運転所から吹田へ廃車回送されたようです。
同車は2021年度中に引退することが決定しており、8月には京都鉄道博物館において「さよなら展示」が行われていました。
103系のような顔
クモル145系は、1979年に101系から改造されて登場しました。正式には145系(の内のクモル145形)といいます。
103系から真ん中を抜き取ったような、愛嬌があるトラックのような姿が特徴的な車両です。「配給車」と呼ばれるこの車両は、工場から車両基地へ電車の部品を運んだりする役割を担っていました。
しかし、近年はトラック輸送への切り替わりで出番が激減。
かつて(JR西日本管内に)12両がいた同系列も次々と廃車となっていき、最後はJR西日本が保有する「クモル145-1015・クル144-15」の2両1編成のみとなっていました。
クモル145形としては1981年製造ですが、改造前となる101系としての落成日は1958年8月22日(クモル145-1015)、1964年9月21日(クル144-15)で、高度経済成長期時代を知る時代の生き証人と言えるでしょう。
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