2021年7月13日、JR西日本は事業用電車の「クル144形・クモル145形」を、2021年度中に引退させると発表しました。
引退にあたり、京都鉄道博物館にて8月6日~18日の間、最後の展示を行います。
この度、JR西日本が保有する配給車「クル 144・クモル 145」を特別展示します。
配給車は工場から車両基地へ車両の部品等を運ぶ役割を担っていましたが、トラック輸送などへの切り替わりにより、今年度中の引退が決定しています。今回展示する車両の引退を以ってJRグループの配給車は全て引退となり、今回の展示が一般のお客様向けには最終展示となる予定です。出典:京都鉄道博物館『最後に再び、やってクル! 配給車「クル 144・クモル 145」特別展示』
16両がいたものの…
103系から真ん中を抜き取ったような、愛嬌がある姿のクモル145系。1979年に101系から改造されて登場しました。
相棒のクル144系とユニットを組み、鉄道の車輪や部品などを運ぶ役目の電車として長らく活躍してきました。
こういう列車を「配給車」と言いますが、近年はこれもトラック輸送などに切り替わったことで、配給専用車両としてはこのクモル145系が最後の車両となります。
かつては16両が存在し、日本各地に顔を出していたものの、現在はJR西日本が保有する「クモル145-1015・クル144-15」のみとなっています。
似たような車両に近鉄の「モト」が存在しますが、こちらは車両工場への牽引車としても用いられています。
クモルとは?
「クモ」とは一般車両でもよく見る形式で「運転台付き電動車」を指しますが、ルとはどういう意味でしょうか。
調べてみると「配給車」の意味合いらしいのですが、何故「ル」なのかというと、配るのルという意味らしいです(結構雑な付け方ですね笑)
関連リンク
参考文献
京都鉄道博物館『最後に再び、やってクル! 配給車「クル 144・クモル 145」特別展示』
日本車輌『鉄道知識の壺 2.客車を表す記号』