今から32年前の1989年(平成元年)10月5日。
この日は京阪鴨東線(おうとうせん)が開業した日です。「鴨川の東側」を走るので鴨東線と呼ばれます。
終点が出町柳になった日
長年、京阪電車の終着駅といえば地上の三条駅でしたが、1989年からは出町柳まで延伸されることになりました。
三条~出町柳間は京阪本線ではなく、京阪鴨東線という別路線扱い。ここだけ建設費の回収のために運賃が少し高め(+60円)に設定されています。
京都市電が廃止されて鉄道の乗り入れ路線がなくなっていた叡山電鉄は苦しい経営を強いられていましたが、この鴨東線開業による出町柳接続効果は測り知れす、一気に持ち直しています。
幻の直通運転
実は、現在出町柳で接続している叡山電鉄と京阪電車は、直通運転が計画されていたことがあります。
叡山電鉄側はデオ300形電車が、京阪側は2600系がそれぞれ乗り入れする構想だったといわれています。
しかし、京阪は7両(後に8両)、叡電は2両という輸送力のあまりにも大きすぎる差から実現しませんでした。
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