近畿日本鉄道は、2021年7月3日からダイヤ変更を行うと発表しました。
今回のダイヤ変更は全体的に大幅な減便となっており、20分~29分の終電繰り上げや、終電だけの珍行先であった「河内天美行き」が消滅するダイヤとなっています。
また、南大阪線では現在朝夕だけ運行されている区間急行が昼間時間帯に登場します。
大阪線
今回の減便ダイヤ変更で、終電繰上げや青山峠を超える(特急でない)普通電車が1本のみになるなど、大阪線は最も影響を受けます。
夜間の減便
【平日】22時台の急行1本と区間準急1本を取りやめ。
区間準急1本を準急に変更。あわせて23時台の区間準急1本、24時台の普通列車1 本を取りやめ。
【土・休日】23時台の区間準急1本、0時台の普通1本を取りやめ。
データイムの減便
名張発、および伊勢中川発11時台から14時台において、名張・伊勢中川間の普通列車毎時 1 本を取りやめ。
終電関係
大阪上本町~高安・河内国分への最終電車が繰り上がります。
・高安行きは現行で大阪上本町駅発が0時28分普通→0時08分発普通へ(20分短縮)
・河内国分行きは現行で大阪上本町駅発23時58分発普通→23時50分発の区間準急へ(8分短縮)
・大阪上本町行きは現行で高安駅発0時01分発普通だったのを23時40分発普通へ(21分短縮)
奈良線
比較的乗車率が高い奈良線においては、減便は必要最低限といった感じ。
夜間の減便
【平日】22時台の区間準急1本を取りやめ。23時台の急行1本を準急に変更。
【土・休日】22時台の急行1本を取りやめるとともに、23時台の快速急行1本、急行1本を準急2本に変更。
京都線
京都線は夜間減便と終電繰上げです。趣味的に見ると、急行/新田辺行きが普通列車に化ける運用が出来るのが注目点でしょうか。
夜間の減便
【全日】22、23時台の急行各1本を新田辺行きに変更の上、新田辺から先は普通列車として直通運転(化け運用)。
あわせて23時台の普通1本を0時台に変更の上、24時台の普通1本を取りやめ。
終電関係
京都~新田辺への最終電車を繰り上げ
・新田辺行きは現行で京都駅発が0時16分普通→0時00分発普通へ(16分短縮)
・京都行きは現行で新田辺駅発23時38分発普通→23時23分発の区間準急へ(15分短縮)
南大阪線
南大阪線もかなりの影響を受けています。最も大きいのは冒頭でも書いた「河内天美行き」の消滅と、区間急行のデータイム復活でしょうか。
夜間の減便
【平日】22時台の準急1本、普通1本を取りやめ、区間急行1本を急行に変更。あわせて23時台の準急1本、24時台の普通2本を取りやめ。
【土・休日】22時台の準急2本と普通1本、24時台の普通2本を取りやめ。
データイムの減便
古市~橿原神宮前間の普通列車(橿原ローカル)を取りやめ
昼間時間帯の急行を区間急行に変更し、あわせて古市発10時台から15時台と橿原神宮前発10時台から14時台の古市・橿原神宮前間で運転する普通列車毎時2本を取りやめ。
これはつまり、区間急行/吉野行きが出来るということでしょうか…?
ただ、方向幕にそのような準備がないという指摘もあることから、
・区間急行は橿原神宮前行きで運行し、吉野行きは急行、橿原神宮前行きは区間急行として分ける
・橿原神宮前区間急行として幕を出し、橿原神宮前から普通に化けさせる
などの対応になるのかもしれませんね。
終電関係
大阪阿部野橋~河内天美・古市の最終電車を繰り上がり、大阪阿部野橋発の河内天美行きが廃止されます。
・河内天美行きは消滅。0時02分発の普通/古市行きが最終に(25分短縮)
・大阪阿部野橋行きは現行で古市駅発23時52分発普通→23時23分発の普通へ(29分短縮)
長野線や道明寺線も最終電車の時刻を見直します(詳細は未発表)
減便ダイヤで登場している藤井寺発河内天美行きの動向が気になるところです。
名古屋線
夜間の減便
【平日】22時台の普通1本を取りやめ、23時台の急行1本を準急に変更。
【土・休日】22時台の普通1本を準急に変更。あわせて23時台の急行1本を準急に変更。
データイムの減便
塩浜~津新町間の普通列車
四日市発10時台~15時台と津新町発9時台~14時台において、四日市~津新町間の普通列車毎時1本を四日市~塩浜間の運転に変更し、塩浜~津新町間の運転を取りやめ。
関連リンク
参考文献
近畿日本鉄道『2021年7月 3 日(土)ダイヤ変更について 』