名古屋鉄道は、これまで原則的に特急電車のみに設定してきた「特別車両(ミューチケット)」の設定を、一部の急行電車へと拡大することを発表しました。
新鵜沼から名古屋方面へと向かう6時丁度(豊川稲荷行き)、6時16分発(河和行き)の2本の急行が対象となります。
これは特急車両として使用している列車を送り込む際に運行されているものを有効活用したもので、これまで「特急車両を用いた急行列車の設定」はあったものの、特別車は閉鎖された状態でした。
名古屋鉄道では、平日朝間帯の急行列車のうち、新鵜沼駅 6 時 00 分発(豊川稲荷行)お
よび同駅 6 時 16 分発(河和行)の 2 本を対象に、特別車両券「ミューチケット」を 3 月 13 日(土)より発売します。
これは一部特別車特急車両を使用する急行列車を活用し、通勤時間帯の着席サービス拡大を図るために実施するもので、一般車両のみにご乗車いただいている急行列車において特別車両をご利用いただけるよう、特別車両券「ミューチケット」を発売するのは初めてです。出典:名古屋鉄道「一部の急行列車にて特別車両券「ミューチケット」を初めて発売します」
運行開始は2021年3月15日からです。
(情報提供:3501F様)
概要
価格:1乗車360円
ミューチケット販売場所:ネット予約、出札係員配置駅(弥富・赤池以外)、名古屋駅サービスセンター、特別車停車駅の自動券売機
列車:
【急行/豊川稲荷行き】
新鵜沼6:00→岩倉6:21→名鉄名古屋6:36→金山6:40→神宮前6:45→新安城7:06-12→豊川稲荷7:51
【急行/河和行き】
新鵜沼6:16→岩倉6:37→名鉄名古屋6:54-55→金山6:59→神宮前7:02→太田川715→河和7:48
尚、名古屋鉄道によると急行列車でミューチケットを設定するのは初めてとのことです。
これが好評になれば、他の急行車両にも順次拡大していくかもしれませんね。
趣味的に気になるポイント
今回の史上初の設定で、地味に気になるのは自動放送の部分。例えば神宮前駅で、
「太田川方面の河和行き、一部特別車の急行です。大江、太田川、南加木屋、巽ヶ丘の順に止まります」
って自動放送流れるのでしょうか。胸熱ですね…!!
【追記】モバイルのサイト内にて、次のような言及があります。
・駅の行先表示器や時刻表では、この列車が「一部特別車」であることの案内はありません。
また、この列車の特別車の側面には、「締切」と表示されますが、ミューチケットをお求めのうえ、ご利用ください。出典:名古屋鉄道「一部の急行列車における特別車両券の発売について」
この文から見るに、自動放送の設定はないのかもしれません…。うーん残念…。
また、以前は「国土交通省中部運輸局からの指導があったことで、急行の特別車に関しては締め切り扱いにしていた…」という噂があります。
このあたりの課題はクリアしたのか、それともあくまで噂だったのか…はわかりかねるところです。
関連リンク
参考文献
名古屋鉄道「一部の急行列車にて特別車両券「ミューチケット」を初めて発売します」