コロナウイルスによるインバウンドの需要減少に伴い、長らく車庫内で眠り続けていた新型はるか「271系」車両ですが、2021年2月1日に試運転をスタートさせました。
運転区間は関西空港~天王寺間で、天王寺では普段入線しない阪和線1番ホームへ乗入れました。
271系は2020年3月14日のダイヤ改正でデビューしたものの、4月から「はるか」の減車に伴う運用変更のためわずか17日だけしか運用に就けず、長らく日根野や鳳にある車庫で留置され続けていた状態でした。
ニートレインとは
余剰や重度の不具合などで出番がなく、車庫にて眠っている車両に対する俗称。
「ニート(働かない)」+「トレイン(電車)」がくっついた造語。271系の場合は前者の「余剰」にあたります。
1年ぶりに姿を見せた271系
新型の271系車両。今回は天王寺方に281系6連と、関空方に271系3連を繋いだ9連で試運転列車が運行されました。
281系は通常通りでしたが、271系は車内のカーテンが閉められた状態でした。
阪和線内は通常通りですが、唯一天王寺駅だけは阪和線ホームに到着。オレンジ色の駅名標と並ぶ姿はちょっとめずらしいかも。
今回は281系がHA602編成、271系がHA651編成での組成でした。
阪和線1番ホームからは、普段絡めるのが難しい日本一の高層ビル「あべのハルカス」とのコラボも可能でした。
271系は2020年4月に運休して以来、おおよそ1年ぶりに姿を見せたことになります。
2021年3月のダイヤ改正から一部はるかの9連運用が復活すること、またあわせて271系車両の運行復活を示唆したリリースが出ていることから、今回の試運転はその準備の為とみられます。
・朝通勤時間帯の「はるか1,2,4,15 号」を9両編成での運転を再開します。
※2020 年3月に投入した新型車両を一部使用出典:西日本旅客鉄道「2021年春ダイヤ改正について」
関連リンク