2017年ハンドブック南海において、昨年度の特急車両乗車実績率が発表されています。
このデータによるとラピートが前年比+22.3と大幅な伸びを見せ、かなりの絶好調のようです!インバウンドさまさまですね笑
その他、泉北ライナーも健闘しています。まとめたデータはこちらです。
人 員(千人) | |||
28年度 | 27年度 | 前年比(%) | |
ラピート | 3,449 | 2,821 | +22.3 |
サザン | 1,736 | 1,753 | ▲1.0 |
こうや(780円区間) | 169 | 224 | ▲24.4 |
こうや・りんかん (510円区間) | 741 | 819 | ▲9.5 |
泉北ライナー | 272 | 70 | +289.9 |
泉北ライナー(年間換算) | 272 | 218 | +62 |
天空 | 36 | 49 | ▲26.9 |
※27年度の泉北ライナーは12.5~3.31のみ。(年間換算値は117日換算、3.12掛けで算出)
収 入 | |||
28年度 | 27年度 | 前年比 | |
ラピート | 914,195 | 809,041 | +13.0 |
サザン | 802,269 | 809,215 | ▲0.9 |
こうや(780円区間) | 110,694 | 146,596 | ▲24.5 |
こうや・りんかん (510円区間) | 343,935 | 380,481 | ▲9.6 |
泉北ライナー | 63,835 | 16,409 | +289.0 |
泉北ライナー(年間換算) | 63,835 | 51,196 | +12.8 |
天空 | 535,198 | 566,353 | ▲5.5 |
以下、車両ごとに詳しい内容を見ていきます。
ラピート…絶好調!
28年度 | 27年度 | 26年度 | 25年度 | 24年度 | 23年度 | 22年度 | 21年度 | |
乗車人員(千人) | 3,449 | 2,821 | 2,419 | 2,252 | 2,020 | 1,807 | 1,797 | 1,802 |
収入(千円) | 914,195 | 809,041 | 775,009 | 765,918 | 825,066 | 787,421 | 785,836 | 794,476 |
関空特急ラピートは絶好調!インバウンド効果が高い関空・難波の両都市を結んでいる影響でしょうか。過去7年を振り返っても最高の乗客人員数を保っています!
かつてはガラガラで人が乗らず、苦肉の策として泉佐野~関西空港間のみを100円で乗車できる制度まで導入したほど。そのラピートが、今やここまでになるとは…
苦境を絶えて頑張ってきた、ラピートに乾杯。
27年度においてはサザンとあまり収入が変わりませんでしたが、今年は一気に9億円もの収入増加を達成しています。
泉北ライナー…微増
28年度 | 27年度 | 26年度 | |
乗車人員(千人) | 272 | 70 | – |
収入(千円) | 63,835 | 16,409 | – |
泉北ライナーは公式サイト上でのデータ上では激増ですが、前年度の営業が4ヵ月ほどであった為、その数字を引き直すと微増という結果になっています。
下馬評で「失敗するのでは」と言われていたり、デビュー時のまだ定着していない時のイメージで「ガラガラ」と叩かれていた泉北ライナーも、いざやってみると大成功ですね。
いえーい揚げ足取ってた人見てる~?
昨年度は新生12000系も投入し、着実に地元のゆったりとした通勤ライナーとして定着し始めているようです。
サザン…微減
28年度 | 27年度 | 26年度 | |
乗車人員(千人) | 1,736 | 1,753 | 1,695 |
収入(千円) | 802,269 | 809,215 | 782,718 |
伝統の難波~和歌山市を結ぶ特急サザン。こちらは微減となっています。
現在和歌山市駅の工事が始まり、より求心力の高い駅ビルへと変化を遂げつつあります。これらが完成すると、増加につながるのでしょうか。
こうや・りんかん
28年度 | 27年度 | 26年度 | |
乗車人員(千人) | 741 | 819 | 846 |
収入(千円) | 343,935 | 380,481 | 392,823 |
一方、高野線特急の「こうや」「りんかん」は減少が続いています。
しかしながら、「りんかん」で使用される11000系については、泉北ライナーの代走運用にしばらく従事しており、その分「こうや」「りんかん」が間引かれる結果となっているので、その目減り分が効いているのでしょうか。