東京モノレールは、2024年4月に運賃改定(値上げ)することを国土交通省へ申請したと発表しました。
これが通れば、値上げ後の運賃は初乗り運賃で160円から180円となります。
ICカード利用時の価格は、現行の157円から177円となります。
運賃の値上げは、(消費税増税以外では)1999年以来25年ぶりとなります。
厳しいモノレール
同社は羽田空港と東京都心とを結ぶモノレール路線ですが、コロナウイルスの影響で利用者が大きく減少し、今後も利用者の復帰は見込めないと判断したようです。
2018年度は年間4,991万人が利用していた東京モノレールですが、コロナウィルスの影響を受けて海外渡航に大きく制限がかかった結果、2021年度は2,528万人と大きく減少。
同年度の決算で67年分の利益が全て消し飛ぶような赤字を出していると話題になりました、
2022年度においてもテレワークの定着などもあって、コロナ前の70%程度の利用だけとなっているようです。
更に世界情勢の変化に伴って電気代や材料費の高騰も追い打ちをかけており、今回の価格改定申請に至ったようです。

値上げ後には、ターミナルである浜松町駅の建て替え工事や、1000形車両を10000形車両で置き換える更新を予定しています。
また、2024年には開業60周年を迎えることから、設備老朽化に対する維持管理や更新などの設備投資も行っていく考えです。
関連リンク
参考文献
東京モノレール「鉄道旅客運賃の変更認可申請について」、2023年3月17日