東京モノレールの2020年度決算が、先日発表されています。
詳しくはVerepoで解説していますが、なんと今期の赤字額は608億円でした。
通常時は毎年9億円程度の利益でしたから、67年分の利益が一気に消し飛んだことになります。
どういうことなの……
直近4年のデータでは
当期純利益 | 利益剰余金 | |
---|---|---|
2017年度 | 9億4600万円の黒字 | 149億5900万円 |
2018年度 | 10億6000万円の黒字 | 160億1900万円 |
2019年度 | 8億6400万円の黒字 | 168億8400万円 |
2020年度 | 608億7300万円の赤字 | ▲439億8900万円 |
ご覧のように、9億円換算で67年分の利益がまるまる吹っ飛んだ格好です。
JR東日本赤字の10%の元凶
実は東京モノレールの親会社は、JR東日本です。
そのJR東日本は、2020年度決算において過去最大の5776億円の赤字を計上していますが、この数字のうち10%は東京モノレールが占めていたことになります。
関連リンク
参考文献
日本経済新聞 電子版「JR東日本、前期最終赤字5779億円に拡大 子会社で減損」2021年4月28日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC27CO40X20C21A4000000/