JR東日本の山手線内に唯一残る踏切である「第二中里踏切」を廃止する意向であると、東京新聞社などが報じています。
東京都はこの区画へ新たに陸橋を設ける計画で、完成まで約10年をかけて建設するなど大掛かりなものとなるようです。
JR山手線に唯一残り「開かずの踏切」として知られる駒込―田端間の「第二中里踏切」(東京都北区)について、都が近くに陸橋を建設した後に廃止することで北区とJR東日本が合意したことが26日、関係者への取材で分かった(中略)陸橋の建設はJR東が担当する。工事は終電から始発の間しかできないため、完成には10年ほどかかるとみられる出典:東京新聞「山手線唯一残る踏切、廃止で合意 JR東日本と東京・北区」(共同通信社配信)
自動運転を進めたい
今回廃止を予定している踏切は、山手線田端~駒込間にある第二中里踏切。地図でいうとこのあたり。
国土交通省は道路交通遮断・渋滞の原因となる「開かずの踏切」を廃止するよう、政策・補助金の観点から働きかけています。
開かずの踏切とは?
ラッシュ時など、ピーク時に概ね40分以上閉まり続ける踏切のこと。
この第二中里踏切も開かずの踏切であることから、改良計画を出すように求めていました。
10年という長い時間がかかるのは、終電~始発の僅かな時間(3-4時間程度)だけで施工する為のようです。
山手線は現在E235系による自動運転の試験を始めており、人が飛び出す可能性がある(不確実要素の)踏切を完全になくすことで、自動運転化に弾みをつけたいものと見られます。
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