JR東日本とPASMO協議会は、ICカード「Suica」および「PASMO」における無記名式カードの販売を、半導体不足の影響で6月から無期限に中止しています。
しかし現時点でも回復が見通せないことから、8月2日より記名式のカードについても発売を中止することを発表しました。
概要
発売中止対象:記名式の「Suica」、「モノレールSuica」、「りんかいSuica」及び「PASMO」カードの新規発売
発売中止日:2023年8月2日から当面の間
発売制限対象:Welcome Suica(1人1枚まで)
発売継続するカード:「Suica定期券」、「PASMO定期券」「PASMO PASSPORT」」「モノレールSuica定期券」「りんかいSuica定期券」
尚、記名式でも定期券の新規発売や小児用カード・障害者用カード、およびカード障害時や紛失時の再発行は継続します。
また、2023年5月27日よりSuicaサービスがスタートした秋田・青森エリアでのSuica発行については継続して購入できます。
以前の記事で他ICカードの供給に懸念が出るのでは、と書きましたが、それよりも早く無記名式Suica・PASMOの供給不足の方が先に来ましたね…
とはいえ、現在はスマートフォンでカードレスのSuicaが発行できますので、実態としてはそこまで大きな影響はなさそうです。
半導体不足は2020年のコロナウイルス蔓延から発生していますが、既に利幅の大きいスマホ・PC向けは生産手段・メーカーの変更などで回復しています。
ただ、今回のICカードに用いられるような安価なものについてはまだ回復しきっていないようですね…。
関連リンク
参考文献
東日本旅客鉄道株式会社、PASMO協議会、東京モノレール株式会社、東京臨海高速鉄道株式会社「記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ」