今から91年前の1929年(昭和4年)7月18日。
この日は今の阪和線 天王寺~和泉府中間が開業した日です。あわせて羽衣支線も同時に開業しています。
「私鉄」として開業
現在でこそJR西日本の路線として運営されていますが、開業は京阪系の会社である「阪和電気鉄道」という私鉄会社によって作られた純粋な私鉄でした。
元々国鉄が和歌山方面への延伸を行うにあたって南海電鉄を買収しようとしていましたが失敗したことから、この阪和線の買収を当初から目論見、日本政府も将来的な国鉄買収を見越した上での免許認可を行っていたようです。
そのため、天王寺駅は現在でも私鉄然としたターミナル駅となっており、JR各駅の中では異色の存在です。
京阪系路線は1,435mm軌間が多いですが、国鉄へ統合する意図があったことから1,067mmで建設されています。
御堂筋線天王寺駅開業時の案内でも、「省線、大軌、南海、阪和」として紹介されていたことがあります。(右上部分)
1930年には現在の終着駅である「阪和和歌山駅」まで全通、1933年には新幹線開業まで表定速度のレコードが塗り替えられなかった伝説の列車である「超特急」の運行を開始しています。(これは現在のくろしお号よりも早い数値です)
新車で統一された現在
近年では225系が投入され、長年運用に就いていた103系を(ようやく)全て置き換え。
JR化以後に製造された車両で統一しており、乗り心地や冷房・Wi-Fiなどのソフト面で大幅にサービス向上となりました。
関連リンク
https://yonezawakoji.com/hanwa_kuroshio/