衝撃。
博多総合車両所にて保存されていた、500系新幹線の祖先である「WIN350」こと500系電車900番台が解体されていると目撃情報が各所から入っています。
WIN350とは
”9”という名前が示す通り、WIN350は500系新幹線の製造に当たって試作された先行車両です。
WIN350という名前は愛称で、「West Japan Railway’s Innovation for the operation at 350km/h」(JR西日本における350 km/h運転の為の、革新的な技術開発)の頭文字から採られています。
当時はまだ270km/hが最高速だった新幹線において、350km/h運転の実現の為に6両編成1本が製造されました。
実際に登場した500系とは、あまり似ていませんね。
結果的にはパンタグラフの騒音問題が解決できなかったことから320km/hになり、更に阪神大震災の影響で非常ブレーキ時の滑走距離を一定以内に抑える必要が生じたことや、コストパフォーマンス的観点から300km/hに抑えられてしまいました。
微妙に違う先頭形状
Photo by Sonic (CC BY-SA 3.0 DEED)Link
今回廃車となったのは500-906号車で、新大阪向きの車両でした。
米原で博多向きの車両(500-901号車)が保存されていますが、両者は微妙に先頭車両の形状が異なっています。
他にはない唯一無二の存在で、一度見ておきたかったのですが…残念です。
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