「大阪環状線は何で赤色?」JR西日本、ラインカラーの由来は?【コラム】

「大阪環状線は何で赤色?」JR西日本、ラインカラーの由来は?【コラム】

現在のJR西日本には、各路線ごとにラインカラーが設定されています。

これは駅名標やサインシステム、種別表示幕などに反映されており、わかりやすい表示となるよう気を配られています。

例えば上記写真の尼崎駅では、手前から「JR宝塚線(黄色)JR神戸線(青色)JR東西線(桜桃色)」と、見事に色が使い分けられていますね。

ところで、この色の「意味や由来」について、皆さんはご存知でしょうか?

大阪メトロの路線色などはよく取り上げられますが、JR西日本についてはあまり取り上げられる事も多くないはず。

ということであまり取り上げられないこの話を、今日はささっとまとめました。

 

大阪環状線…赤

大阪環状線には赤色が採用されています。

これは「大阪が持つダイナミズム(力強さ)をイメージしている」とあります。

ちなみに、電車には初代車両である101系からオレンジ色が採用されており、現在4代目となる323系に至るまで、一貫してオレンジ色が採用され続けています。

路線カラーと電車の色が不一致なのは、ちょっと気になるところですね…

 

JR京都線/神戸線…青

JR西日本の主要路線であるJR京都線、神戸線には青色が採用されています。

青はJR西日本の企業カラーでもあり、すなわち「JR西日本を代表する路線である」という意味が込められているようです。

路線記号がアルファベットの一番上である「A」が採用されていることからも、その重要度を感じ取れますね。

JR西日本を代表する種別である「新快速」も、青色の文字を掲げて近畿圏をあちこち爆走しています。

 

大和路線…緑

大和路線には緑色が採用されています。

これは古都・奈良の落ち着いたイメージと、新しい開発エリアのイメージ(未開発地は田畑や森が多い)の2つの意味が重ねられているそうです。

ちなみにかつて大和路線を走っていた旧型快速電車(113系)には赤色が採用されていましたが、これは奈良の朱雀門が由来であるそうです。

 

阪和線…オレンジ

阪和線にはオレンジ色が採用されています。

阪和線が繋いでいるのは和歌山、和歌山といえばミカンだからオレンジなのかな…と思っていたんですが、公式の説明には

「陽光あふれる大地につながるイメージ」

という漠然とした理由が掲載されていて、ちょっとびっくりでした。雑すぎませんか…?

 

おおさか東線…ブルー・グレー

おおさか東線には「ブルーグレー色」が採用されてます。

この理由には、開業時の資料 3)を見ると

「先進都市をイメージさせる銀色とコーポレートカラー(青)を合わせた色」

という説明がなされています。

都心っぽいアーバンライクな色で私は結構お気に入りなのですが、使い所が難しい色なのがちょっと難点ですね。

 

JR東西線…桜桃色

尼崎~京橋間を結ぶJR東西線は、桜桃色(ピンク)が採用されてます。

これは「沿線に造幣局・大阪城公園など、桜の名所をイメージした」とあり、比較的納得出来る理由となっています。

 

学研都市線…黄緑色(旧)

現在の学研都市線は東西線と合わせた桜桃色が使用されていますが、かつては黄緑色が採用されていました。

学研都市線内で完結する列車は、黄緑色の種別幕を表示していましたし、駅名標も黄緑色のラインが引かれていました。

…で、この理由なんですが、公式文書によると「これからの若いエネルギーをイメージ」だそうです。これもまた阪和線と同じく漠然とした理由ですね…。

 

 

JR宝塚線…黄色

宝塚線には黄色が採用されています。

これは

「新しい開発エリアを示すイキイキとしたイメージ」

というまたしても漠然な理由ですが、この他に昔走っていた103系の色(黄5号)のイメージも受け継いだものと思われます。

ちなみに、その(福知山線)103系が黄色になった理由は、「大阪環状線のオレンジなので、それと区別できるように 2)」という相対的な理由からだそうです。

 

奈良線…茶色

奈良を通らないことで有名(?)な奈良線ですが、茶色が設定されています。

これは、「日本の古都である京都と奈良(近隣)を結ぶ、クラシックな落ち着いたイメージ」という理由だそうです。

奈良線には「奈良」という名称が付いているものの、起点は京都駅、終点は木津駅(京都府)と全線が京都府内で完結していて、奈良県内は走行していません。
「みやこ路快速」など奈良県へ入る列車は、厳密には木津~奈良間では関西本線を通行しています。

 

嵯峨野線…紫

最後は京都を走る嵯峨野線。こちらは紫色が設定されています。

これは「京の優雅さをイメージした」とのことです。

京都は嵐電の色や、サッカーチーム「京都サンガ」など、京紫色が採用されることが多いですね。

 

 

不明なもの

この他、由来が確認できなかった路線は以下の通りです。

・ゆめ咲線…紺
・湖西線…水色
・草津線…黄緑

湖西線はおそらく琵琶湖の色から…でしょうか。

草津線は……まさか「草」だから黄緑とか…?(笑)

 

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参考文献

  1. 「新世紀へ走る : JR西日本10年のあゆみ」
  2. 鉄道電化協会「電気鉄道 = Electric railways 35(5)(396)」1981年5月 36p
  3. https://web.archive.org/web/20080617234029/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1173226_799.html

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