JR東海が、関西線(電化区間の亀山~名古屋間)へ、211系(5000番台車)を投入する計画であると中日新聞が報じています。
投入は2023年10月1日からです。
なぜ211系…
なぜ今更211系を投入するのか…ですが、これは211系が混雑に対応できるロングシート車両であることが理由です。
また、関西線は元々211系が運用されていた路線でもあることから、取り回しも容易であることが要因と思われます。
この背景の1つに競合する近鉄の値上げがあり、それを嫌った利用者がJR東海へ転移していて、乗客数が大きく増えていることが原因としてあるようです。
参考に、並走する名古屋~八田間では
・JR東海が190円
・近鉄が240円(値上げ前は210円)
名古屋~桑名間では
・JR東海が350円
・近鉄が530円(値上げ前は450円)
と、遠距離になるについれてかなりの価格差が出るようになっています。
また、関西本線沿線の開発が進み、八田駅や蟹江駅では利用者が大幅に増加したことも背景にあります。
ピンチヒッターとして
現在関西線には313系(クロスシート)が導入されている他、新型車両である315系(ロングシート)も投入中です。
しかしまだ所定本数には届いていないようで、今年の冬に追加の315系投入が予定されています。
211系はいわば、それまでの”繋ぎ”として運行。3ヶ月~半年程度、朝夕ラッシュ時のみに運行するとしています。
関連リンク
参考文献
中日BIZナビ「関西線混雑でロングシート投入 JR東海、競合の近鉄値上げで利用者流入か」