西武鉄道は、以前「サステナ車両」を導入することを明示していましたが、今回その内容が明らかとなり東急から「9000系」を、小田急から「8000系」を貰い受けて導入すると発表がありました!
ま、マジか……
大手同士の譲渡は異例
今回導入されるのは、東急大井町線で活躍している9000系(1986年~)と、
小田急線で活躍している8000形(1982年~)です。
「サステナ車両」とは、西武鉄道が独自に呼んでいる「他社から譲受されたVVVF車両」のことで、上記9000系・8000形がそう呼ばれることになりました。
これら車両の導入については、2022年5月に導入を明言する資料が出ていたものの具体的な形式名は伏せられており、当時はどの車両が導入されるのか、ファンの間でもちきりとなっていました。
この時点では「サステナ車両」の定義として
・無塗装車体
・VVVFインバーター制御車両等
が挙げられていたことから、ステンレス車両の導入ではないかと予想する方も多くいらっしゃいました。
結果的には東急9000系については無塗装・ステンレスなので予想通りですが、小田急8000形は鋼製で塗装車体であることを見ると、必ずしも希望に沿う条件ではなかったことが伺えます。
ちなみに、大手私鉄同士で車両を譲渡するのは殆ど例がなく、戦後の1975年に東急から名鉄(3700系→3880系)の例ぐらいでしょうか。
導入先は…
西武鉄道ではこれら「サステナ車両」の導入を2024年度から開始し、2030年度までに支線を含めた非VVVF車両を全て置換えることを発表しています。
スケジュールは以下の通り。
・2024年度の導入車両:小田急8000形(40両)
・2025年度以降の導入車両:東急9000系(60両)
まずは、小田急電車が西武電車と並ぶことになりそうですね。
小田急8000形は小田急カラーの「白塗装・青ライン」ですが、黄色に塗り替えて出てくるんでしょうか…
東急9000系については多摩川線・多摩湖線・西武秩父線・狭山線の4路線で、小田急8000形については国分寺線でそれぞれ運行し、合計100両を導入するとしています。
関連リンク
参考文献
西武鉄道、東急電鉄、小田急電鉄『「サステナ車両(※)」を授受 各社連携して、SDGsへの貢献を加速してまいります』、2023年9月26日
NHK「西武鉄道 東急電鉄と小田急電鉄の中古車両調達 省エネなど」
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