南海電鉄の2200系(2202-2252)が、千葉県にある銚子電鉄へ譲渡されると発表がありました!
南海”電車”が初めて関東地方へ渡ることになります。
これまでもディーゼルカーのキハ5501形(キハ5505号車)が関東鉄道へ譲渡されたことがあるそうです。
中古車は「30年ぶり」
銚子電鉄では、今年7月に開催された「銚子電鉄開業100周年記念イベント」にて、他社からの中古車両の導入を検討している旨を発表していました。
鉄道ファンの予想では北陸鉄道や静岡鉄道などが挙がっていましたが、まさかの南海電鉄という予想外の導入劇に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
現在の銚子電鉄における電車(2000形・3000形)は、京王電鉄→伊予鉄道→銚子電鉄という「中古の中古」という形態です。
今回は銚子電鉄以前に前歴がない(純粋な)中古車で、これは30年ぶりとのことです。
前歴ありの”中古の中古車”まで含めると8年ぶりとのことです。ややこしい…
混迷を極めた車両探し
銚子電鉄では、自社線規格にある17-18m級の車両を長らく探していました。
しかし、17-18mというのは鉄道車両としてはかなり短尺なこともあり、なかなか条件にマッチする車両がありませんでした。
今回導入する2200系は、南海高野線の山岳地帯向け短尺規格「ズームカー」として製造されており、現在はその短尺を活かして、多奈川線などの支線向け車両として活躍しています。
折しも、その多奈川線を含めた支線向けに新世代のズームカーである2000系での置換計画があることから、今回放出される運びになったものと思われます。
銚子電鉄では、今回導入する南海2200系を「フラッグシップトレイン」として整備する計画です。
運行開始時期についてはまだ未定ですが、代替廃車される2000形は今年度中に退役するとのことから、2024年度頃に登場しそうですね。
関連リンク
参考文献
銚子電鉄「“なんかいい”ちょうしに! 銚子電気鉄道は、南海電気鉄道の 2200 系車両を譲受しました」