三ノ宮駅A14番出口「ガリバートンネル」が閉鎖?90年の歴史に幕

三ノ宮駅A14番出口「ガリバートンネル」が閉鎖?90年の歴史に幕

以前ご紹介した、JR三ノ宮駅目の前にある「ガリバートンネル」ことA14番出口。

年季の入ったレトロなこの入り口は、今年でなんと竣工から90年という非常に歴史的意義のある建築物です。

ドラえもんの秘密道具「ガリバートンネル」にそっくりなことから、当ページではわかりやすさも踏まえてこのワードで扱います

しかしながらJR三ノ宮新駅ビル開発に伴う資料から、この出口が「閉鎖するのではないか」という可能性が出てきています。

 

地図を見てみる

出典:西日本旅客鉄道 1)

その根拠となる資料がこちら。この図によると、2023年11月から赤線で囲っている歩道・階段を閉鎖するとあります。

この部分が、先程のガリバートンネルの箇所となります。

出典:西日本旅客鉄道 1)

2023年9月の予定では、当該箇所はまだ手をつけられておらず、通行可能であることが図示されています。

出典:西日本旅客鉄道 2)

小さいですが、完成後のイメージ図。

イラスト右側の赤丸で囲ったあたりがガリバートンネルの場所になるのですが、描かれていないところを見るとやはり今後永久的に閉鎖されてしまうのでしょうか…

 

90年の歴史に幕を下ろすか

このガリバートンネルこと三ノ宮駅A14番出口は、神戸そごう・阪神三宮駅が開業した、昭和8年(1933年)頃に建設されたと推定されています。

少なくとも、昭和13年にはトンネルの姿が認められます。<写真

三ノ宮の地へ最も早く出来た地下通路が阪神電車ですから、時代的にもマッチするものと思われます。

戦争や阪神大震災をも乗り越え、今日までその姿を留めてきました。

ドーム状の屋根や壁面など建築は当時のままの一方で、床材やLED照明などは最新のものに更新されており、現在も補修されながら使われていることがわかります。

ただ、戦前設計ということもあり幅員がかなり狭く、非常時の脱出経路としてはやや困難なものでもあります。

再開発で消える前に、ぜひ一度見ておきたいですね。

 

関連リンク

【神戸三宮】80年前から残るA14番「ガリバートンネル」

参考文献

  1. 西日本旅客鉄道、独立行政法人都市再生機構西日本支社、JR西日本不動産開発株式会社、神戸市「( 仮称) J R 三ノ 宮新駅ビル開発の準備工事着手等について
  2. 西日本旅客鉄道、独立行政法人都市再生機構西日本支社、神戸市「JR三ノ宮新駅ビル開発について

 

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