日本公団住宅が建て、姫路市がかつて利用していた「姫路モノレール 大将軍駅」が2016年から解体工事を開始して2年。
なんとこのビルに使用されていた杭が200本見つかり、これが長年の耐用で老朽化した結果変形してしまって抜けない…という事態が起きています。
1966年完成の高尾ビル(10階建て)で、3、4階部分が、70年代まで姫路市内を走っていた「姫路モノレール」の大将軍駅として利用。モノレールの運休(74年)、廃止(79年)を経て、賃貸住宅などとしても使われたが、老朽化のため、市が2016年度から5億円近くかけて解体工事を行っていた。
ビルを撤去後、地中に埋まっている基礎部分のH形鋼の杭(長さ約16メートル)を抜こうとした際、機械が破損。杭を振動させて引き抜く特別の工法で抜いたところ、先端部分が変形していたことが判明した。H形鋼は約200本残っており、市は「振動を伴う工法を使えば抜けるが、民家が多い地域なので、近所迷惑になる」として工事を断念した
出典:読売新聞『変形し「抜けない杭200本」、駅チカ開発中止』http://www.yomiuri.co.jp/national/20171121-OYT1T50111.html (2017年11月22日)
姫路市はこの土地の活用(ビル建設等)を断念せざるを得なかったとのことです。これはどうしようもないですねぇ…
モノレールの駅になるぐらいですから、相当頑丈なものが使用されていたのでしょうか。