旧シャープ本社跡地、ニトリ阿倍野西田辺店を見てきました【2022/12】

旧シャープ本社跡地、ニトリ阿倍野西田辺店を見てきました【2022/12】

大阪・西田辺にあった、シャープの旧本社ビル。

2017年に解体され、その後ニトリがその土地を取得……したものの、5年に渡って何の動きもなく放置されてきました。

2022年に入ってようやく店舗建設の動きが始まり、2023年春の完成を目指してだいぶ出来上がってきています。

 

普通の店舗

建物全景。上層階に駐車場らしきスペースが見えますね。

……なんというか別に普通のニトリで、特段何かあるような店舗ではありません。

このニトリが注目視されるのは、ここがかつてシャープの本社だったからということ。

経営危機で手放してしまいましたが、右側には買い戻しに成功したシャープ田辺ビルが現在も位置しています。

ただ、長らくこのビルは封鎖されています。

買い戻しに応じなかったニトリが店舗を建てたことで、当初の構想にあったツインタワー計画は頓挫。今後どのような動きになるのかまだ誰にも分かりません。

2017年まで、約90年の歴史を有してきたシャープ本社。

地域経済にも大きな影響を及ぼしてきたかつての本社は今や消え失せ、単なる一消費地としての土地利用に変わりつつあります。

最寄り駅であった御堂筋線西田辺駅の利用者は、2015年と2020年で比較してマイナス6000人にまで減少してしまいました。

ニトリが出来たからといって西田辺駅の利用者が増える理由にはならない(むしろ自動車利用が多い)ので、大阪経済の発展に寄与しようとしない今回のニトリの方針は非常に残念です。

 

関連リンク

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参考文献

シャープ株式会社、野村不動産株式会社『「シャープ スマートタウン(仮称)構想」プロジェクトが始動

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